2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
土木 問50
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 土木 問50 (訂正依頼・報告はこちら)
建設工事の品質管理における「工種」・「品質特性」とその「試験方法」との組合せとして、適当でないものは次のうちどれか。
- 土工・最適含水比 ――――――― 突固めによる土の締固め試験
- 路盤工・材料の粒度 ―――――― ふるい分け試験
- コンクリート工・スランプ ――― スランプ試験
- アスファルト舗装工・安定度 ―― 平板載荷試験
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この過去問の解説 (3件)
01
正答(適当でないもの)は4です。
設問1は設問の通りです。
設問2は設問の通りです。
設問3は設問の通りです。
設問4の安定度の試験は、マーシャル安定度試験といいます。
また安定度とは、交通車両の荷重により、混合物が恒温において流動したり、波状の変形をおこしたりすることに対する抵抗性を言います。
平板載荷試験は、基礎土工事で地耐力を測定するために行う試験です。
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02
1)適当です
突き固めによる土の締固め試験は、モールドと呼ばれる容器の中に試料となる土を入れてからランマーと呼ばれるおもりを規定の高さより一定数落下させ、土を締め固めます。
同量の土を入れ替える際に水量を変更して数回試験を行い、最も土が効率的に締め固まる含水比を最適含水比とし、その時の密度を最大乾燥密度とします。
最適含水比が判明することにより、盛土や基礎地盤の締固めなどの施工性が向上します。
2)適当です
ふるい分け試験は、コンクリート用や道路路盤用の骨材である砕石や砕砂をそれぞれ規定の粒径ごとに分別し、粒度分布を求めてその工事の目的に適合するかを判断するために行われます。
上からふるい目が80mmから0.15mmまで10段階に分けられたふるいを重ね、上から骨材を入れて一定時間ふるい分け、各ふるいに留まった骨材の質量分布の和を小数点以下2桁までパーセントで表します。
路盤工では骨材の粒度分布の状態により材料分離の可能性が高くなり、締め固めにも影響が及びます。
3)適当です
スランプ試験とは、凝固する前のコンクリートの流動性を示すスランプ値を求めるもので、コンクリート打設前に行われます。
高さ30cm、底が直径20cm、天端が直径10cmの円筒に上からコンクリートを3回に分けて流し込み、1回流し込んだ直後に棒で25回突いて間隙を取り除きます。それを3回終えてから円筒を抜き取り、抜き取る前の天端の高さと崩れた天端の高さの差を計測して許容範囲が決められます。スランプ値が8未満または18を超える場合は±1.5cm、8から18の間は±2.5cmとなっています。
主にレディーミクストコンクリート車で施工現場まで運搬した際に、目標のスランプ値を満たしているかを確認します。
4)適当ではありません
アスファルト舗装工での安定度を求める試験方法はマーシャル安定度試験です。
直径10cm程度、厚さ6.3cmほどの円筒形の供試体を2枚の円弧状の載荷板で挟み、荷重を加えて破壊されるまでの最大荷重と変形量を調査します。
平板載荷試験は道路施工の場合は締固め管理に用いられ、地表面に置かれた直径30cmの鋼製円盤に段階的に荷重を与えた場合のそれぞれの沈下量を求めます。
よってこの設問は間違いとなります。
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03
正解は「4」です。
平板載荷試験は、小さな載荷板に実際の荷重をかけて沈下量を測定することで、地盤の支持力を求めることができる試験です。
アスファルトの安定度を求めるのは、マーシャル安定度試験になります。
1.正しいです。
突固めによる土の締固め試験は、最大乾燥密度および最適含水比を求めることができます。
2. 正しいです。
ふるい分け試験は、骨材の粒度分布を求め、粗粒率や骨材の最大寸法を求めることができます。
3. 正しいです。
スランプ試験は、凝固前の生コンクリートの流動性を示すスランプ値を求めることができます。
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