問題
・工程管理にあたっては、( イ )が、( ロ )よりも、やや上回る程度に管理をすることが最も望ましい。
・工程管理においては、常に工程の( ハ )を全作業員に周知徹底させて、全作業員に( ニ )を高めるように努力させることが大切である。
正解は「1」です。
実施工程が計画工程よりも上回るように計画するのが望ましいです。これは、工程の遅延を防ぐとともに、効率的な計画と実施であることの証明になります。
また、全従業員に進行状況を周知することで、作業遅延を防ぐとともに作業能率を高めさせるよう指示することが可能となります。
土木施工における工程管理は、所定の図書や仕様書に基づいて定められた工期内に目的の構造物を所定の品質で経済的に竣工させるために計画されるものです。
そのため、工事の着手時から完成まで施工計画を時間的に管理し、現場の状況に応じて設備や労働力、資材などを最大限有効かつ効果的に活用するように配慮しなければなりません。
1)適当です
工程管理では主に計画(P)→実施(D)→検討(C)→処置(A)の手順を踏みます。
工事前に各工事の工程を計画(P:Plan)し、その後工事を実施(D:Do)します。その後、計画と実施結果を比較検討(C:Check)し、この際に実施工程が工程計画をやや上回るようになっていることが望ましいとされています。
作業量や工事進度、手配などが当初計画とずれている場合は、計画を見直し(A:Act)、是正処理を取り改善に努めます。
実施工程が工程計画をやや上回っていることとなっているので、この設問は正解となります。
また、工程管理では工程の進行状況を全ての作業員に周知させることを徹底することで、作業にあたる全ての者に作業能率を高めさせる意識を共有させ工事の質を高めさせます。
よってこの設問は正解となります。
2)適当ではありません
工程管理では主に計画(P)→実施(D)→検討(C)→処置(A)の手順を踏みます。
工事前に各工事の工程を計画(P:Plan)し、その後工事を実施(D:Do)します。その後、計画と実施結果を比較検討(C:Check)し、この際に実施工程が工程計画をやや上回るようになっていることが望ましいとされています。
作業量や工事進度、手配などが当初計画とずれている場合は、計画を見直し(A:Act)、是正処理を取り改善に努めます。
実施工程が工程計画をやや上回っていることとなっているので、この設問は正解となります。
また、工程管理では工程の進行状況を全ての作業員に周知させることを徹底することで、作業にあたる全ての者に作業能率を高めさせる意識を共有させ工事の質を高めさせます。
この設問では進行状況と作業効率とが逆になっているので、不正解となります。
3)適当ではありません
工程管理では主に計画(P)→実施(D)→検討(C)→処置(A)の手順を踏みます。
工事前に各工事の工程を計画(P:Plan)し、その後工事を実施(D:Do)します。その後、計画と実施結果を比較検討(C:Check)し、この際に実施工程が工程計画をやや上回るようになっていることが望ましいとされています。
作業量や工事進度、手配などが当初計画とずれている場合は、計画を見直し(A:Act)、是正処理を取り改善に努めます。
この設問では、工程計画が実施工程を上回るようにすることが望ましいとなっており、これでは工期内に工事が終了する可能性が低くなるため、不正解となります。
また、工程管理では工程の進行状況を全ての作業員に周知させることを徹底することで、作業にあたる全ての者に作業能率を高めさせる意識を共有させ工事の質を高めさせます。
よってこの設問は正解となります。
4)適当ではありません
工程管理では主に計画(P)→実施(D)→検討(C)→処置(A)の手順を踏みます。
工事前に各工事の工程を計画(P:Plan)し、その後工事を実施(D:Do)します。その後、計画と実施結果を比較検討(C:Check)し、この際に実施工程が工程計画をやや上回るようになっていることが望ましいとされています。
作業量や工事進度、手配などが当初計画とずれている場合は、計画を見直し(A:Act)、是正処理を取り改善に努めます。
この設問では、作業能率が進行状況をやや上回る言い方となり、作業効率と進行状況は関係性があるため、どちらかが上回るということはありません。よって不正解となります。
また、工程管理では工程の進行状況を全ての作業員に周知させることを徹底することで、作業にあたる全ての者に作業能率を高めさせる意識を共有させ工事の質を高めさせます。
この設問では実施工程を全員に周知させて工程計画を高めるということを言っていますが、実施工程を周知させても工事が開始してから工程計画を高めることは不可能です。よって不正解となります。