2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
鋼構造物塗装 問66

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 鋼構造物塗装 問66 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼橋塗装の維持管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 構造物は、適切な頻度と方法で点検を行って防食の劣化や損傷状態を評価するとともに、必要に応じて適切な補修を行うことによって、鋼材の腐食を防止する。
  • 定期点検は、防食機構について劣化や損傷状況の程度を把握するとともに、健全度の評価や詳細調査の必要性の有無など各種の判定を実施する。
  • 点検の頻度は、着目部位や着目要素に応じてそれぞれ適切に設定すべきものであるが、国内の道路橋の場合、省令により不具合箇所が見つかり次第、行うことが基本と決められている。
  • 効率的かつ効果的な維持管理を行うためには、最新の橋の状況に基づき、また環境条件や損傷の状態等の様々なデータを総合的に評価・判断して対応する必要がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

適当でないものは 3 です。

1 .構造物は、適切な頻度と方法で点検を行って防食の劣化や損傷状態を評価するとともに、必要に応じて適切な補修を行うことによって、鋼材の腐食を防止する。

適当です。

構造物の損傷は、疲労亀裂や塗膜の劣化、腐食、ボルトの緩みや段差など、様々な要因から発生します。また、防食において使用している塗膜の種類が異なれば、点検する頻度も異なる為、適切な点検頻度を確保することが重要です。

2 .定期点検は、防食機構について劣化や損傷状況の程度を把握するとともに、健全度の評価や詳細調査の必要性の有無など各種の判定を実施する。

適当です。

健全度の評価とは、橋梁(きょうりょう)の状態を表す定量的な数値、記号を基に、耐荷性(たいかせい)、災害抵抗性、走行安全性を要求性能として、評価することをいいます。この評価が無ければ、管理者の管理基準や評価における公平性を欠いてしまうため、重要な指標となります。

(平成19年度道路構造物に関する基本データ集より)

3 .点検の頻度は、着目部位や着目要素に応じてそれぞれ適切に設定すべきものであるが、国内の道路橋の場合、省令により不具合箇所が見つかり次第、行うことが基本と決められている

適当ではありません。

定期点検の頻度は、5年に1回とされておりますが、施設の機能を良好に保つため、日常的な施設の状態の把握や、事故や災害による施設の変状の把握等については適宜実施するものである、と記載されております。そのため、不具合が発生してからではなく、日常的に目視等の点検を行うことが基本です

(平成31年2月 道路橋定期点検要領より)

4 .効率的かつ効果的な維持管理を行うためには、最新の橋の状況に基づき、また環境条件や損傷の状態等の様々なデータを総合的に評価・判断して対応する必要がある。

適当です。

橋の状況は目視だけではわかりにくいですが、局部腐食や疲労亀裂は腐食速度進行が速いため、早期発見することで、最小限の交換、部分補修で済みます。そのためには随時状況把握が必要となります。

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02

正解は「3」です。

省令には、「必要な知識と技能を有するものによること」「5 年に1度の頻度で行われること」「近接目視によること」「健全性の診断を行うこと」の 4 つの条件があります。

なので、点検の頻度は、5年に1度必ず実施する必要があります。

また省令とは別に、通常巡回の中で、目視による通常点検を行います。

1.正しいです。

法令に基づいた定期点検と、別に必要に応じて様々な内容や手段の点検を組み合わせて実施する必要があります。点検し、補修が必要かどうかを判定し、補修などを行います。

2.正しいです。

各種評価、判定を行い補修の必要性の有無を確認します。

4.正しいです。

損傷の種類・位置・程度、部材の機能や状態が各々の構造物の機能や状態にどのような影響を与えるのかは、構造物ごとに違います。そのため、必要な知識及び技能を有するものが個別の事象ごとに評価する必要性があります。

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03

正答(適当でないもの)は3です。

設問1は適当です。

設問2は適当です。

設問3の不具合箇所が見つかり次第ではなく、定期点検や日常点検を行うようになっています。

設問4は適当です。

参考になった数2