2級土木施工管理技術の過去問 令和3年度(後期) 鋼構造物塗装 問79
この過去問の解説 (3件)
適当でないものは、4です。
1 .素地調整によって生じたダストには、旧塗膜の有害物を含んでいることが多いので、周辺の土壌や河川を汚さないように十分留意し、適切に廃棄を行わなければならない。
適当です。
塗膜や塗料を廃棄する際は固化したもの、液状、泥状と様々な状態により廃棄物の処理方法が異なりますのでご注意ください。(個形状:廃プラスチック、液状:廃プラスチックと廃酸、廃アルカリ、廃油などの混合、泥状:汚泥と廃油の混合)
2 .旧塗膜の劣化状態から塩分付着の疑いがある場合は、塩分付着量を調査し、必要に応じて高圧水洗い等によって塩分を除去する必要がある。
適当です。
有害物質を含む塗膜には塩分の付着、混入により、膨れや剥離、錆につながります。塗膜くずとして中間処理施設へ運搬し、無害化することで、再資源化とすることができます。
3 .古い橋では、部材の角部に面取りや曲面仕上げが行われていないものがあるため、このような場合は膜厚が確保されるように新設時と同様に角部の処理を行う必要がある。
適当です。
角の処理にはやすりやグラインダーを使用して角を削るなどを行います。
4 .局部補修に用いる超厚膜形エポキシ樹脂塗料は、パテ付け用のへらを用いて塗付した後、軟毛のはけ等を用いて表面を均し、はけ目等が小さくなるように仕上げる。
適当ではありません。
刷毛やローラーを使用したのち、こてやへらで仕上げをするのが一般的です。
正解は「4」です。
超厚膜形エポキシ樹脂塗料は、はけ、コテ、ローラやスプレーを用いて施工します。
なので、へらや軟毛のはけ等は間違いです。
1.正しいです。
古い塗装系には、鉛、クロム、PCBといった有害物質が含まれている場合があるため、
可能な限り回収し、適切に廃棄する必要があります。
2.正しいです。
飛来塩分の影響を受ける海岸などに建設されている場合、
塗装前に付着塩分量を測定して、付着量が多い場合は塩分を除去する必要があります。
3.正しいです。
古い建設物においては、角部に面取りや曲面仕上げが行われていないために、
塗料が十分に付着せず、早期に初錆しやすくなる可能性があることから、
新設時と同様に角部の処理を行う必要があります。
正答(適当でないもの)は4です。
設問1は適当です。素地調整によって生じたダストは、産業廃棄物として適切に処理しなければなりません。
設問2は適当です。
設問3は適当です。
設問4の超厚膜形エポキシ樹脂塗料は、スプレー工法で施工するので、へらやはけを用いてという部分が誤りです。
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