2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
鋼構造物塗装 問94

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 鋼構造物塗装 問94 (訂正依頼・報告はこちら)

塗替え塗装の乾燥塗膜厚の測定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 素地調整程度が1種の場合、新設塗装の乾燥塗膜厚の評価のうち、ロットの塗膜厚平均値、測定値の最小値、測定値の分布の標準偏差値の管理基準値を適用する。
  • 素地調整程度2種の場合、塗膜厚平均値を塗替え塗装分の目標塗膜厚合計値の100%以上とする。
  • 素地調整程度3種A、3種Bの場合、塗膜厚のばらつきが大きく、測定値の最小値を新設塗装の場合より10%大きくして塗替え塗装分の目標塗膜厚合計値の80%以上とする。
  • 素地調整程度3種C、4種の場合、新設塗装時の乾燥塗膜厚の評価に示す管理基準値のうち、目標塗膜厚合計値と最小値の規定は適用できる。

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この過去問の解説 (3件)

01

適当でないものは、4です。

1 .素地調整程度が1種の場合、新設塗装の乾燥塗膜厚の評価のうち、ロットの塗膜厚平均値、測定値の最小値、測定値の分布の標準偏差値の管理基準値を適用する。

適当です。

素地調整(そじちょうせい)程度が1種の場合は、鋼材面をすべて露出させる作業が必要です。その後塗装を行いますが、ロット(測点)の塗膜厚平均値をクリアすることで全体的に塗膜が確保されていると判断できます。

2 .素地調整程度2種の場合、塗膜厚平均値を塗替え塗装分の目標塗膜厚合計値の100%以上とする。

適当です。

平均値が100%以上とならなった場合は措置としてロットの全面増し塗りを行いますが、ムラになるなど外観上の欠陥となることも考えられますので、塗膜厚の確保は重要です。

3 .素地調整程度3種A、3種Bの場合、塗膜厚のばらつきが大きく、測定値の最小値を新設塗装の場合より10%大きくして塗替え塗装分の目標塗膜厚合計値の80%以上とする。

適当です。

素地調整3種は、錆のある部分や汚れ、膨れのある部分は取り除く一方で、機能している塗膜は取り除かない為、ばらつきが生じます。

4 .素地調整程度3種C、4種の場合、新設塗装時の乾燥塗膜厚の評価に示す管理基準値のうち、目標塗膜厚合計値と最小値の規定は適用できる

適当ではありません。

目標塗膜厚(もくひょうとまくあつ)合計値ではなく、ロットの塗膜厚平均値と最小値の規定が適用できます。

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02

正答(適当でないもの)は4です。

設問1は適当です。

設問2は適当です。

設問3は適当です。

設問4の素地調整程度が3種C、4種の塗装の乾燥塗膜厚の評価はロットの目標塗膜厚平均値、及び測定値の最小値の規定が適用されています。

設問の 「目標膜厚合計値」 は誤りです。

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03

正解は「4」です。

素地調整程度3種Cおよび4種の場合、

塗膜厚平均値および最小値を管理し、以下の基準に準じます。

1) ロットの塗膜厚平均値は、目標塗膜厚合計値の90%以上である

2) 測定値の最小値は、目標塗膜厚合計値の70%以上である

1.正しいです。

素地調整程度1種の場合、

塗膜圧の管理基準値は、以下の条件を満足することが必要になります。

1) ロットの塗膜厚平均値は、目標塗膜厚合計値の90%以上である

2) 測定値の最小値は、目標塗膜厚合計値の70%以上である

3) 測定値の分布の標準偏差は、目標塗膜厚合計値の20%を超えない

2.正しいです。

素地調整程度2種の場合、塗膜厚平均値および最小値を管理し、

塗装厚平均値が目標値の100%を下回らないように施工する必要があります。

また、測定値の最小値は、目標塗膜厚合計値の70%以上である必要があります。

3.正しいです。

素地調整程度3種A,Bの場合、

仕上がり状態が鋼面露出部と活膜部とが存在かつその上に塗られるため、

測定値にかなり大きなばらつきを生じます。

そのため、最小膜厚値のみの規定となり、

最小値は目標塗膜厚合計値の80%以上を確保する必要があります。

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