2級土木施工管理技術の過去問
令和4年度(前期)
土木1 問2

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度(前期) 土木1 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

土質試験における「試験名」とその「試験結果の利用」に関する次の組合せのうち、適当でないものはどれか。
  • 標準貫入試験 ――――――――――― 地盤の透水性の判定
  • 砂置換法による土の密度試験 ―――― 土の締固め管理
  • ポータブルコーン貫入試験 ――――― 建設機械の走行性の判定
  • ボーリング孔を利用した透水試験 ―― 地盤改良工法の設計

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「標準貫入試験 ―― 地盤の透水性の判定」です。

選択肢1. 標準貫入試験 ――――――――――― 地盤の透水性の判定

✕ 

標準貫入試験は所定の貫入量に達するまでの打撃回数(N値)を測定することで、

地盤の硬さや締まり具合を判定する試験です。

選択肢2. 砂置換法による土の密度試験 ―――― 土の締固め管理

〇 

砂置換法による土の密度試験は、採取した土の質量と、試験孔に充填した砂の質量から、

土の密度を測定する試験です。路体・路床盛土などの締固め管理に用います。

選択肢3. ポータブルコーン貫入試験 ――――― 建設機械の走行性の判定

〇 

ポータブルコーン貫入試験は、人力でコーンを貫入させ、貫入抵抗値を求める試験です。

建設機械のトラフィカビリティ(走行性能)や盛土の締固め管理に用います。

選択肢4. ボーリング孔を利用した透水試験 ―― 地盤改良工法の設計

〇 

ボーリング孔を利用した透水試験は、ボーリング孔を利用して透水係数を求める試験です。

測定用パイプ内の水位変化や流量を測定することで地盤の透水係数を算出します。

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02

当設問は、土質試験に関する設問です。

選択肢1. 標準貫入試験 ――――――――――― 地盤の透水性の判定

間違いです。

標準貫入試験は、地盤の工学的性質(N値)と

試料を求めるために行われる試験です。

選択肢2. 砂置換法による土の密度試験 ―――― 土の締固め管理

正しいです。

砂置換法による土の密度試験は、

原位置の土の密度を求める試験です。

選択肢3. ポータブルコーン貫入試験 ――――― 建設機械の走行性の判定

正しいです。

ポータブルコーン貫入試験は、貫入抵抗を求める静的貫入試験であり、

建設機械のトラフィカビリティや、盛土締固め管理、

地耐力の判定などに使用されます。

選択肢4. ボーリング孔を利用した透水試験 ―― 地盤改良工法の設計

正しいです。

ボーリング孔を使用した透水試験は、地盤の透水係数を調べることができ、

地盤改良の設計に使用されます。

まとめ

土質試験は高頻出問題のため、しっかりと押さえておきましょう。

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03

土質試験は原位置試験と室内試験の二種類があります。

原位置試験は現地で試験器具を用いて試験します。主な試験としてはサウンディング試験、透水試験などが挙げられます。

室内試験は現地からサンプルを採取し試験室等で試験を行うものです。主なものは土粒子試験などが挙げられます。

この問題ではサウンディング試験が頻出となるので、主だった試験と結果の利用をセットで覚えるようにしていきましょう。

選択肢1. 標準貫入試験 ――――――――――― 地盤の透水性の判定

標準貫入試験は、自由落下させたハンマーでボーリングロットを打ち込み、先端部が一定の深さまで貫入するのにどれだけ打撃回数が掛かったを測る試験です。

主に土の硬さや締まり具合の判定に利用されるます。

地盤の透水性は、現場透水試験によって求められます。

選択肢2. 砂置換法による土の密度試験 ―――― 土の締固め管理

砂置換法による土の密度試験は試験孔を掘り、掘り出した土の重さと、試験孔に投入した砂の重さから計算を行い、締固め度を測る試験です。

試験結果は土の締固め度の管理に利用されます。

選択肢3. ポータブルコーン貫入試験 ――――― 建設機械の走行性の判定

ポータブルコーン貫入試験は、円錐コーンを一定の速度で地中に貫入し、その際の抵抗からコーン指数を求める試験で、トラフカビリティ(建設機械の走行性)の判定に用いられます。

選択肢4. ボーリング孔を利用した透水試験 ―― 地盤改良工法の設計

ボーリング孔を使用した透水試験はボーリング孔の先端に地下水が入る試験区間を設け、孔内の水位を変動させその際の地下水位と時間によって地盤の透水係数を求める試験です。

地盤改良の設計には透水係数が必要となるのでこの試験を行う必要があります。

まとめ

土質試験は原位置試験と室内試験の主だった試験内容を覚えておくようにしましょう。

大まかにでも試験内容が理解できていれば、そこから求められる試験結果が何に利用されるのかあたりを付けることは可能です。

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