2級土木施工管理技術の過去問
令和4年度(前期)
土木1 問6

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度(前期) 土木1 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

レディーミクストコンクリートの配合に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 単位水量は、所要のワーカビリティーが得られる範囲内で、できるだけ少なくする。
  • 水セメント比は、強度や耐久性等を満足する値の中から最も小さい値を選定する。
  • スランプは、施工ができる範囲内で、できるだけ小さくなるようにする。
  • 空気量は、凍結融解作用を受けるような場合には、できるだけ少なくするのがよい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.〇

単位水量が大きいと乾燥収縮によるひび割れが生じやすくなりますが、少なすぎるとコンクリートのスランプ(流動性)が低下するため、施工が可能な範囲でできるだけ少なくすることが望ましいです。

2.〇

水セメント比とは、水の質量/セメントの質量で表される水とセメントの百分率のことです。

水の量が多いと乾燥収縮や強度低下など、品質面で不利となるため、許容範囲内でできる限り小さくすることが望ましいとされています。

3.〇

スランプはコンクリートの流動性を示す値です。スランプが大きいと施工性は向上しますが材料分離が生じやすくなるため、施工ができる範囲でなるべく小さくすることが望ましいとされます。

4.✕

コンクリート中の微細な空気(エントレインドエア)は、コンクリート中の水分が凍結膨張した場合にその膨張圧力を吸収する効果があります。

一般的に空気量が多いほど耐凍害性は向上しますが、空気量が6%より多い場合は耐凍害性は向上しなくなり、強度低下や乾燥収縮が大きくなるため留意が必要です。

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02

当設問は、レディーミクストコンクリートの配合に関する設問です。

選択肢1. 単位水量は、所要のワーカビリティーが得られる範囲内で、できるだけ少なくする。

正しいです。

単位水量は作業ができる範囲内で出来るだけ少なくします。

選択肢2. 水セメント比は、強度や耐久性等を満足する値の中から最も小さい値を選定する。

正しいです。

水セメント比は、圧縮強度、耐久性および水密性等を

考慮して選定した、それぞれの水セメント比のうち

最小のもの選択します。

選択肢3. スランプは、施工ができる範囲内で、できるだけ小さくなるようにする。

正しいです。

基本的には、施工ができる範囲内で小さいスランプを設定します。

選択肢4. 空気量は、凍結融解作用を受けるような場合には、できるだけ少なくするのがよい。

間違いです。

コンクリート中の連行空気泡の量が多いほど

凍結による大きな膨張圧を緩和するため、

耐凍害性が飛躍的に増大します。

まとめ

レディーミクストコンクリートの配合について、しっかりと押さえておきましょう。

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03

レディーミクストコンクリートの配合は、現場の規模や状況によって変わります。

配合に関する項目を押さえることで問題が変わっても対応できるようにしておく必要があります。

選択肢1. 単位水量は、所要のワーカビリティーが得られる範囲内で、できるだけ少なくする。

単位水量は少ない配合の方が強度は高くなるのでこの記述は適当です。

しかし、単位水量が少ないとワーカビリティは低下するので現場や作業状況によって考慮する必要があります。

選択肢2. 水セメント比は、強度や耐久性等を満足する値の中から最も小さい値を選定する。

水セメント比は、単位水量を決定後に求められる強度を満足するように量を決定します。

セメント量が多いほど強度は増加するが、乾燥収縮が発生する可能性があります。

強度を得るのに必要な量で最も少ない値を選定するという記述は適当です。

選択肢3. スランプは、施工ができる範囲内で、できるだけ小さくなるようにする。

スランプはコンクリートの硬さの指標であり、大きいほどワーカビリティは上昇します。

スランプ値が小さいと施工性が悪化するとともにセメント量が増加し原価も増加するため、施工が可能な範囲で小さくすることが望ましいです。

選択肢4. 空気量は、凍結融解作用を受けるような場合には、できるだけ少なくするのがよい。

コンクリートへの凍結溶解作用は、コンクリート内の水分が凍結と融解を繰り返して起こることで破損の原因となります。対策としてAE剤を配合し空気量を増やし水分量を抑えることが挙げられるのでこの記述は誤りとなります。

まとめ

コンクリートの配合はワーカビリティやスランプなど品質面に関わる項目にもかかわってくるので品質と併せて学習することで効率よく進めていきましょう。

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