2級土木施工管理技術の過去問
令和4年度(前期)
土木2 問23
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度(前期) 土木2 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
ダムの施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ダム工事は、一般に大規模で長期間にわたるため、工事に必要な設備、機械を十分に把握し、施工設備を適切に配置することが安全で合理的な工事を行ううえで必要である。
- 転流工は、ダム本体工事を確実に、また容易に施工するため、工事期間中河川の流れを迂回させるもので、仮排水トンネル方式が多く用いられる。
- ダムの基礎掘削工法の1つであるベンチカット工法は、長孔ボーリングで穴をあけて爆破し、順次上方から下方に切り下げ掘削する工法である。
- 重力式コンクリートダムの基礎岩盤の補強・改良を行うグラウチングは、コンソリデーショングラウチングとカーテングラウチングがある。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.〇
本文の通り、ダム工事は大規模で完成まで10~20年と長期間に渡る工事となります。そのため、施工・工程・安全管理について綿密な計画を立案することが重要です。
2.〇
ダム本体の建設中、工事箇所に川の水が流れると工事ができないため、水を迂回させる工事を転流工といいます。転流工はダム本体施工に先立ち施工します。
3.✕
ベンチカット工法とは、岩盤の斜面を階段状になるようにブルトーザーなどを使って整地していく工法です。大量掘削に対応できるため一般的に用いられます。したがって不適当となります。
4.〇
セメントミルクを空隙に充てんして基礎地盤を改良することをグラウチングといいます。
他に、フィルダムで用いられるブランケットグラウチングなどがあります。
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02
この問題で覚えておくポイントは、ダムの施工における基礎岩盤の掘削と補強・改良についてです。
ダムは河川に建造する施設であるため、施工前の準備でダム本体の施工に必要な設備、機械等のみでなく、河川の流水を迂回させるための施工設備を含めて適切に配置する必要があります。
転流工は工事中の河川水を迂回させるものであり、半川締切り工法、仮排水トンネル工法、仮排水開きょ工法などの工法があります。
ダム施工におけるベンチカット工法とは、最初に平たんな作業盤(ベンチ)を造成して削孔を行い発破掘削し、階段状に切り下げる工法のことです。
コンソリデーショングラウチングとは、比較的地表から浅い範囲を対象に行われるグラウチングであり、基礎岩盤の強度や変形性を改良します。
カーテングラウチングとは、ダムの基礎岩盤にカーテン状にグラウチングすることで、基礎岩盤の強度や変形性を改良します。
ダムの施工における、基礎岩盤の補強・改良を行う工法の名称、手順、目的を結び付けてしっかり理解しておきましょう。
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03
ダム施工における、他工事とは違う特徴を押さえることがポイントになります。
ダム工事は大規模な工事が10年以上にわたり行われるため、ち密な工事計画を立案することが必要となります。
よってこの記述は適当です。
転流工は、ダムをの施工を容易にするために川の流れを迂回させたり、変えたりする仮設工であり、上流仮締切、仮排水路、下流仮締切などがあります。
よってこの記述は適当です。
ベンチカット工法はブルドーザーなどを使用して、階段のように小さな段差を作りながら上から下へと掘削していく工法です。
よってこの記述は不適当です。
グラウチングは基礎岩盤の隙間などにモルタルやセメントミルク等を充填し補強を行うことで、
基礎の強化を図るコンソリデーショングラウチングと、水の浸水を防止するカーテングラウチングがあります。
よってこの記述は適当です。
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