2級土木施工管理技術の過去問
令和4年度（前期）
土木5 問61

・盛土の締固めの品質管理の方式のうち（　工法　）規定方式は、使用する締固め機械の機種や締固め回数等を規定するもので、（　品質　）規定方式は、盛土の締固め度等を規定する方法である。

・盛土の締固めの効果や性質は、土の種類や含水比、施工方法によって（　変化する　）。

・盛土が最もよく締まる含水比は、（　最大　）乾燥密度が得られる含水比で最適含水比である。

盛土の締固めの品質管理には、工程規程方式と品質規程方式の２つがあります。

工程規程方式は、締固め機械の機種や敷き均しの厚さ、締固めの回数などで一定の品質を確保する方法です。

品質規程方式は、土質によってさらに方法がわかれており、砂質土等は乾燥密度で規程し、粘性土等は施工含水比で規程します。

イ：工法

盛土の締固めの品質管理の方式のうち、

工法規定方式は、使用する締固め機械の機種や

締固め回数等を規定するものです。

これにより、一定の締固め条件が満たされることが期待されます。

ロ：品質

一方、品質規定方式は、盛土の締固め度等を規定する方法であり、

締固めの品質が確保されることを目的としています。

ハ：変化する

盛土の締固めの効果や性質は、土の種類や含水比、

施工方法によって変化します。

これらの要因により、締固めの効果や性質が大きく影響を受けるため、

適切な品質管理が重要です。

ニ：最大

盛土が最もよく締まる含水比は、

最大乾燥密度が得られる含水比で最適含水比と呼ばれます。

この含水比で締固めを行うことで、締固め効果が最大化され、

盛土の品質が確保されることが期待されます。

・盛土の品質管理において、工法規定方式とは、あらかじめ行った試験施工によって決定した、締固め機械の種類や締固め回数によって品質を確保する方法です。

・品質規定方式とは、事前の室内試験などによって必要となる締固め度を決定し、定められた締固め度となるよう施工し品質を確保する方法になります。

・盛土は材料や現場状況、含水比などで性質が変化しやすくなります。

・盛土の施工は最適含水比で行います。最適含水比は最大乾燥密度となるようにします。

この選択肢では、盛り土の性質が変化しないとあるので不適当になります。

締固め機械の種類、締固め回数を規定する工法規定方式

締固め度を定める、品質規定方式

盛土の締固め効果や性質は、含水比や施工方法などによって変化する。

締固め度が最も得られるのは、最大乾燥密度が得られる最適含水比である。

よってこの選択肢は適当です。

この選択肢では、品質規定方式と工法規定方式が逆の記述となっているほか、盛り土の締固め効果や性質が変化しないとあります。

よって不適当となります。

この選択肢では、最適含水比に必要な密度を最大乾燥密度ではなく、最適乾燥密度としています。

よって不適当となります。