2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(前期)
土木2 問5
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木2 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
河川護岸の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 根固工は、水衝部等で河床洗掘を防ぎ、基礎工等を保護するために施工する。
- 高水護岸は、単断面の河川において高水時に表法面を保護するために施工する。
- 護岸基礎工の天端の高さは、洗掘に対する保護のため計画河床高より高く施工する。
- 法覆工は、堤防の法勾配が緩く流速が小さな場所では、間知ブロックで施工する。
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この過去問の解説 (2件)
01
河川護岸の施工に関する知識を問われる問題ですが、単断面、複断面、表法面、裏法面などの意味を正しく理解しておく必要があります。(用語に関連するひっかけ問題が多いです。)
設問のとおりです。根固め工は河床の洗堀を防止し、基礎工や被覆工の保護のために設置します。よって設問は適当です。
単断面とは高水敷がなく、水位による水面幅の大きな変化がない構造です。複断面とは高水敷があり、水位により水面幅が大きく変化する構造です。高水護岸の場合は複断面であるため、設問は不適当です。
護岸基礎工の天端の高さは計画河床高より低く施工します。よって設問は不適当です。
法覆工は通常間知ブロック等のコンクリートブロックで施工しますが、法勾配が緩く流速が小さい場合は石張工が適しています。よって設問は不適当です。
過去問でも、単断面、複断面、表法面、裏法面などを入れ替えて問題が出されています。用語を覚えておけば解ける問題なので覚えておきましょう。
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02
河川護岸は堤防を洪水時の浸食から守るために設置されます。
護岸の種類は主に堤防護岸、低水護岸、高水護岸の3つからなり、構造は法覆工、基礎工または法留工、根固工があります。
工法も河川の特性より一番適したものを選定します。
適当です。
根固め工は、堤防に近傍した河岸などの洪水時に洗堀が著しくなる場所での基礎工前面の河床の洗堀を防止する目的で施工されます。
設置にはその河川周辺の自然環境に配慮したものとすること、河床の変化に応じて屈とう性を有すること、河川流速の緩和のために粗度を保持させることなどの条件があります。
よってこの設問は適当なため、正解となります。
適当ではありません。
高水護岸は堤防の高水敷より上部の堤防法面に施工される護岸のことです。
主にコンクリートブロック張を施すコンクリート法枠工で施工され、または自然石を張ったり籠工などを設置したりする方法もあります。
単断面の河川において表法面を保護する護岸は堤防護岸です。
よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。
適当ではありません。
護岸基礎工の天端高さは、計画河床高または現況河床高のいずれか低いものよりも0.5~1.5m程度埋め込む形で施工します。
計画河床高よりも高く施工すると基礎工が河床より浮き上がり、基礎工及び法覆工が崩壊するためです。
ただし、河床勾配の急な箇所などでは基礎の洗堀を考慮し、その区間での最深河床高より下を確保します。
よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。
適当ではありません。
法覆工は堤防や河岸が直接流水に対し洗堀されるのを防止する目的で設置されます。
法覆工の種類選定は河川の周辺環境や生態系の特性を考慮したものとし、法勾配が緩く流速が小さい場合は平板ブロックが使用されます。
間知ブロックは法勾配が1割よりも急で流勢が激しい場所に施工されます。
よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。
高水護岸は低水護岸とともに複断面の堤防の場合に存在する部位であり、単断面では高水護岸も低水護岸も存在しません。
法覆工は工法が多数存在し、用途によって適した工法が変わるので出題された場合は判定に悩む可能性があるため、注意が必要です。
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