2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(前期)
土木2 問8

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木2 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

道路のアスファルト舗装における上層路盤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 粒度調整路盤は、1層の仕上り厚が15cm以下を標準とする。
  • 加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷均しは、一般にモータグレーダで行う。
  • セメント安定処理路盤は、1層の仕上り厚が10〜20cmを標準とする。
  • 石灰安定処理路盤材料の締固めは、最適含水比よりやや湿潤状態で行う。

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この過去問の解説 (2件)

01

アスファルト舗装の上層路盤の施工に関する問題です。下層路盤とともに、過去にもよく出題されています。この問題を解くには上層路盤を施工する際の施工方法や施工機械の種類を把握しておく必要があります。

選択肢1. 粒度調整路盤は、1層の仕上り厚が15cm以下を標準とする。

上層路盤材の仕上がり厚は15cm以下を標準としています。下層路盤は1層あたり20cm以下です。よって設問は適当です。

選択肢2. 加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷均しは、一般にモータグレーダで行う。

モータグレーダを用いることもありますが、一般的にはアスファルトフィニッシャで行います。よって設問は不適当です。

選択肢3. セメント安定処理路盤は、1層の仕上り厚が10〜20cmを標準とする。

セメント安定処理路盤の1層の仕上がり厚は10~20cmを標準とするが、振動ローラを用いる場合は30cm以下としてよいこととなっています。よって設問は適当です。

選択肢4. 石灰安定処理路盤材料の締固めは、最適含水比よりやや湿潤状態で行う。

設問の通りです。やや湿潤状態のほうがよく締固まります。よって設問は適当です。

まとめ

上層路盤の1層の仕上がり厚は15cm以下

下層路盤の1層の仕上がり厚は20cm以下

締固めは、最適含水比よりやや湿潤状態のほうがよく締固まる。

上記を最低限覚えておきましょう。

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02

上層路盤はアスファルト舗装及びコンクリート舗装において路床、下層路盤と処置を施したあとに施工されます。

敷均しの仕上がりが雑になると舗装の表層に影響が及ぶため、規定の厚さをしっかり守る必要があります。

選択肢1. 粒度調整路盤は、1層の仕上り厚が15cm以下を標準とする。

適当です。

粒度調整路盤は材料分離に留意しながら粒度調整路盤材料を均一に敷き均し、締め固めて仕上げます。

施工では1層の仕上がりは15cm以下を標準とします。振動ローラを用いる場合は20cmとしても良いことになっています。

よってこの設問は適当であるため、不正解となります。

選択肢2. 加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷均しは、一般にモータグレーダで行う。

適当ではありません。

加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷均しは、所定の厚さが得られるようにアスファルトフィニッシャで敷均しします。敷均し時はアスファルト混合物の温度は110℃を下回らないようにします。

モーターグレーダは道路の粒状路盤などの敷均しに使用されます。

よってこの設問は適当ではないため、正解となります。

選択肢3. セメント安定処理路盤は、1層の仕上り厚が10〜20cmを標準とする。

適当です。

セメント安定処理路盤の敷均しは1層の仕上がり厚は10~20cmを標準とします。ただし振動ローラを用いる場合は30cmとしても良いとされています。

骨材と安定材を均一に混合したのち、均一に敷均して仕上げます。

よってこの設問は適当であるため、不正解となります。

選択肢4. 石灰安定処理路盤材料の締固めは、最適含水比よりやや湿潤状態で行う。

適当です。

石灰安定処理路盤材料の締固めは最適含水比よりもやや湿潤状態で行います。

セメント安定処理路盤と同様に骨材と安定材を均一に混合したのち、均一に敷均して仕上げます。仕上がり厚も10~20cmを標準とします。

よってこの設問は適当であるため、不正解となります。

まとめ

上層路盤工法は種類ごとに仕上がり厚が異なるのでしっかり区別できるようにしましょう。

ただしセメント安定処理路盤と石灰安定処理路盤は湿潤状態以外はほぼ特性は同じと覚えておくとよいでしょう。

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