2級土木施工管理技術の過去問 令和5年度(前期) 土木2 問10
この過去問の解説 (2件)
アスファルト舗装の破損には、ひび割れ、わだち掘れ、段差、ポットホール(穴あき)、陥没などがあります。これらの破損の原因を知っておくことが設問を解くために必要です。
わだち掘れは施工時の締固め不足や雨水の浸透、設計以上の交通量などが原因で路床・路盤の支持力が低下し、そこに荷重がかかることで路床・路盤が沈下することにより発生します。よって設問は適当です。
線状ひび割れは道路の進行方向に沿って縦長に走る、縦横幅5mm程度のひび割れで、車輪走行部に繰り返しの荷重がかかることで発生します。よって設問は適当です。
線状ひび割れが深く進行すると、雨水がひび割れ部から路床・路盤に浸透します。その結果路床・路盤の支持力が低下し、亀甲状のひび割れへと破損が進行します。よって設問は適当です。
流動わだち掘れとは、走行する車両の過重により、舗装表面が飴のように変形する現象です。道路の横断方向の凹凸で、車両の通過位置で発生します。よって設問は不適当です。
アスファルト舗装の破損原因を詳しく知っていないと正解が導けないため、比較的難しい問題です。わだち掘れの原因は車両の荷重によるものなので、発生箇所は車両通過位置であることを覚えておきましょう。
アスファルト舗装の破損の原因はほとんどが基層及び表層の施工不良と車両走行による劣化です。
破損の種類はひび割れとわだち掘れが多く、破損個所から雨水が侵入することによりさらに破損が進みます。
適当です。
アスファルトの沈下わだち掘れの原因は、施工時の路盤締固め不足によって支持力が低下し路床や路盤が沈下することにあります。
またアスファルト混合物の塑性変形及び摩耗、設計よりも過密な交通量、環境下における高温状態の継続なども原因となります。
よってこの設問は適当であるため、不正解となります。
適当です。
線状ひび割れは主に下層の舗装継目の目地やひび割れに誘発される形で表層のアスファルト舗装に縦横方向のひび割れが発生するものです。
そのため舗装表面に一定間隔でひび割れが表れる場合が多く、発生から中期に差し掛かる頃には補修を要します。応急処置ではシール材注入工法、全面補修ではわだち部オーバーレイ工法などにより補修します。
よってこの設問は適当であるため、不正解となります。
適当です。
亀甲状ひび割れは、路床や路盤の支持力が不足することによって発生します。また、降雪後の融解、沈下、アスファルトの劣化老化、基層の剥離も原因となります。
わだちに沿って発生したひび割れがアスファルト全層に貫通し、雨水などがそのひび割れを通して路床や路盤に浸透すると大型車が多く通行するのに対し、舗装圧が十分ではないアスファルト舗装で多く見られます。
よってこの設問は適当であるため、不正解となります。
適当ではありません。
流動わだち掘れは、アスファルトが高温環境に置かれることでその熱により流動化し、その上を車両が走行することで飴のように変形する現象です。アスファルト舗装表面に連続的または断続的に、比較的短い波長で凹凸が発生します。
走行による原因がほとんどであるため、その原因となっている層を除去した上で再発防止のために表層及び基層の打換え工法、切削オーバーレイ工法といった修繕方法にて施工します。
よってこの設問は適当ではないため、正解となります。
わだち掘れは施工時の施工不良に走行する車両の荷重により発生します。路盤が車輪の形状に沈下しますが、短い波長で部分的に発生します。
ひび割れは路床路盤の支持力低下に加えて長年の経年劣化も発生の要因となります。一度発生すると連鎖的にひび割れが派生していきます。
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