2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(前期)
土木4 問8
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木4 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
建設工事の品質管理における「工種・品質特性」とその「試験方法」との組合せとして、適当でないものは次のうちどれか。
- 工種・品質特性:土工・盛土の締固め度 試験方法:RI計器による乾燥密度測定
- 工種・品質特性:アスファルト舗装工・安定度 試験方法:平坦性試験
- 工種・品質特性:コンクリート工・コンクリート用骨材の粒度 試験方法:ふるい分け試験
- 工種・品質特性:土工・最適含水比 試験方法:突固めによる土の締固め試験
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題では各工種・品質特性に応じた試験方法を把握しておく必要があります。品質試験は工種により様々なものがあり、正しく覚えていないと正解できません。過去にも同様の問題が出題されているので、過去問をこなして正答率を上げましょう。
RIとはラジオアイソトープの略で、放射性同位元素を意味します。RI計器は放射線特有の性質を利用して土壌の水分・密度を測定します。よって設問は適当です。
アスファルトの安定度はマーシャル安定度試験により求めます。平坦性試験は道路の縦断方向の凸凹度合いを測定する試験です。よって設問は不適当です。
ふるい分け試験は骨材をふるい分けることで粒度分布を求めて、各種骨材として適当かどうかを判定するために行われます。 また、コンクリ-トの配調合設計に必要な粗粒率や骨材の最大寸法を求めるための試験でもあります。よって設問は適当です。
突き固め試験は、容器に入れた試料をランマの自由落下により突き固め、密度を求める試験で、最大乾燥密度および最適含水比を求めることができます。よって設問は適当です。
土木工事に関わっている人であれば試験報告書や現場で耳にする品質試験もあるかと思います。品質管理を行ううえでどれも重要な試験なので、各試験について覚えておきましょう。
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02
建設工事の品質管理は、設計図や仕様書に示された形状と規格を満足するような工作物を最も効率よく経済的に建造するかを検討するための全ての段階の品質の資本管理です。
品質管理の項目には材料を試験してその特性を知る品質管理と、部材寸法や計画高、出来高成果表などで表わす出来高管理があります。
適当です。
土工における盛土の締固め度は、RI計器による乾燥密度測定により測定します。RI計器は線源が地表面にある散乱型と線源棒の挿入を伴う透過型があり、現場計数率を標準体の計数率で割り計数比率を計算します。
RI計器は正しく検定された有効期限内のものである必要があります。
よってこの設問は適当であるため、不正解となります。
適当ではありません。
アスファルトの舗装工における安定度はマーシャル安定度試験により測定します。直径10cm、厚さ約6.3cmの円形状の供試体を60℃の水槽に浸けた後、円弧上の2枚の板で挟み直径方向に荷重を加え、破壊時の最大荷重とフロー値を調査します。
平坦性試験はアスファルトなどの舗装表面の平坦性を、3mプロフィルメータを用いて測定するものです。
よってこの設問は適当ではないため、正解となります。
適当です。
コンクリート工におけるコンクリート用骨材の粒度は、ふるい分け試験により測定します。
目の大きさが0.075mmから100mmまでのふるいを目の小さいものを下に、目の大きいものを上に重ね、一番上のふるいに試料用骨材を入れて横に揺らしふるい、各ふるいに留まった骨材の質量分率を合計した値を100で割ります。
細骨材は0.1g、粗骨材は1.0gまで測定します。
よってこの設問は適当であるため、不正解となります。
適当です。
土工における最適含水比は突固めによる土の締固め試験により測定します。
円筒状の金属製モールドに、所定の含水比に調整した試料の土を複数回に分けて投入し、投入するごとにランマーと飛ばれる締固め用の重りを自由落下させて土を締め固めます。その後モールドに入ったまま質量を測定し、モールドから取り出した試料から含水比を求めます。
よってこの設問は適当であるため、不正解となります。
平坦性試験はアスファルトの舗装工における安定度を知ることはできませんが、アスファルト舗装に関係する試験なのでうろ覚えだと間違いやすい問題です。
試験名でどんな試験でどんな結果が得られるかを頭に思い浮かべられるようになると、この問題は難なく解けるようになります。
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