2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
土木 問10
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 土木 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
場所打ち杭の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- オールケーシング工法は、ケーシングチューブを土中に挿入して、ケーシングチューブ内の土を掘削する。
- アースドリル工法は、掘削孔に水を満たし、掘削土とともに地上に吸い上げる。
- リバースサーキュレーション工法は、支持地盤を直接確認でき、孔底の障害物の除去が容易である。
- 深礎工法は、ケーシング下部の孔壁の崩壊防止のため、ベントナイト水を注入する。
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この過去問の解説 (3件)
01
場所打ち杭工法では、現場に深い穴を掘って、
その穴に鉄筋を立て込んでコンクリートを流し込み杭を作ります。
適当です。
オールケーシング工法は、
ケーシングチューブを掘削孔全長にわたり回転圧入しながら地盤を切削し、
ケーシングチューブ内の土砂をハンマグラブにて掘削・排土を行います。
不適当です。
アースドリル工法は、
ドリリングバケットを用い土砂を地上に排土する方法により施工します。
不適当です。
リバースサーキュレーション工法は、
安定液を通常のボーリング掘削の方向と逆に循環することにより掘削します。
不適当です。
深礎工法は、縦坑を不動地盤まで掘削し、縦坑内に鉄筋を円筒状に組み、
コンクリートを流しいれた鉄筋コンクリートとして施工されます。
既製杭工法は、名称から工法をイメージしづらいですが
頻出問題のため、頑張って覚えましょう。
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02
場所打ち杭は、現場で直接地盤に穴を開け、その中にコンクリートを打ち込んで作成した杭です。
それぞれの工法と施工上の注意点など理解しておきましょう。
適当
オールケーシング工法は、機械掘削工法のひとつで、掘削に先立ってケーシングを振動貫入し、孔の壁を保護しながらハンマーグラブバケットにより掘削及び排土を行い、コンクリートを打設する工法です。
適当でない
アースドリル工法は、孔壁防護は原則として行わず、素掘りで回転式バケットにより掘削や排土を行い、コンクリートを打設する工法です。地下水のない粘土層など比較的安定した地盤に使用される工法です。
掘削孔にみずを満たし、掘削土とともに地上に吸い上げる工法はリバースサーキュレーション工法です。
適当でない
リバースサーキュレーション工法は、回転ビットで掘削し、掘削孔内を水で満たし、静水圧により孔壁防護を行いながら、ポンプによって泥水を循環させ連続的に掘削・排土を行い、コンクリートを打設する工法です。
支持地盤を直接確認でき、孔底の障害物の除去が容易である工法は深礎工法です。
適当でない
深礎工法は、人力で掘削し順次掘り下げていく工法で、掘削孔壁を山止め材で防護し、掘削完了後に鉄筋を組み立て、コンクリートを打設する工法です。
ケーシング下部の孔壁の崩壊防止のため、ベントナイト水を注入する工法はアースドリル工法です。
場所打ち杭の施工は、騒音が少なく、市街地では多用されています。孔壁の保持、掘削方法によって数種類の工法に分かれるのでよく覚えておきましょう。
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03
場所打ち杭とは、現場で鉄筋を組み、地盤を掘削した穴に落とし込み、コンクリートを流し込んで杭を形成する土木工事です。
適当です。
オールケーシング工法は、ケーシングチューブという筒型の機械を地中に圧入し、それで孔壁を保護しながら、グラブバケットで掘削・土砂の排出を行い、できた孔にコンクリートを打設する工法です。
不適当です。
アースドリル工法は、ドリルで土を掘削する工法であり、掘削孔に水を満たして土を吸い上げるのではなく、掘削土は一般的に機械的に取り出されます。
水の使用はリバースサーキュレーション工法などで行われます。
不適当です。
リバースサーキュレーション工法は、掘削ビットの先端から掘削残土を泥水ごと逆循環(リバース)で連続的に吸い上げる工法です。
吸い上げた泥水は、連続した水槽に残土を沈殿させ、上水を再び掘削孔内に戻します。
拡底杭も可能な大口径大深度に適する工法で、掘削孔底より泥水を吸い上げるため、
常にスライム処理をしている工法でもあります。
しかし、この工法は循環泥水量が多く、広い敷地が必要という短所もあります。
支持地盤を直接確認でき、孔底の障害物の除去が容易である工法は深礎工法です。
不適当です。
深礎工法においては、孔壁の崩壊防止にベントナイト水を使用することはありません。
ベントナイト水を使用するのは、泥水工法やアースドリル工法などの一部で行われます。
場所打ち杭の施工について、各項目を理解しておきましょう。
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