2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
鋼構造物塗装 問14
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 鋼構造物塗装 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
塗替え塗装作業に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 塗替え塗装作業は、素地調整によって発生した細かい錆やダスト、浮き上がっている塗膜を塗り込まないように注意する必要がある。
- 塗替え塗装作業は、一般にスプレー塗装とするのがよいが、塗料の飛散による周辺汚染を防止できる場合に限られる。
- 部分塗替えを行う場合は、塗料中の顔料による旧塗膜の膨れや剥がれを防止するため、塗替え範囲を粘着テープで区画する必要がある。
- 局部補修を超厚膜形エポキシ樹脂塗料で行う場合は、パテ付け用のへらを用いて塗付した後、硬毛のはけを用いて表面を均し、はけ目が小さくなるように仕上げる。
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この過去問の解説 (3件)
01
塗替え塗装作業に関する問題です。ポイントをしっかり押さえましょう。
正しいです。素地調整後の細かい錆やダスト、浮き上がっている塗膜を塗り込まないように注意することは重要です。
正しいです。スプレー塗装は効率的ですが、塗料の飛散による周辺汚染を防止できる条件でのみ実施すべきです。
間違いです。
塗替え範囲を粘着テープで区画するのは一般的な方法ではありません。むしろ、塗替え部分と既存の塗膜の境界を自然にぼかす方法が推奨されます。
正しいです。局部補修で超厚膜形エポキシ樹脂塗料を使用する場合、パテ付け用のへらを用いて塗付し、硬毛のはけで表面を均すことが推奨されます。
塗替え塗装作業について、しっかりと押さえましょう。
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02
塗替え塗装作業に関する問題です。
この設問では、塗替え塗装の施工時における注意点を押さえておくことが必要です。
適当です。
塗替え塗装では、素地調整によって発生した錆やダスト、浮き上がった塗膜をそのまま塗り込むと、新しい塗膜の付着不良や剥がれの原因となります。
これらを取り除くことが重要です。
適当です。
塗替え塗装作業において、一般的にスプレー塗装が推奨されます。
そして、これは塗料が飛び散って周囲を汚染しないようにする対策が取られている場合に限ります。
スプレー塗装は効率的で均一な仕上がりにできますが、飛散による汚染リスクがあるため、適切な養生や防護措置が必要です。
周囲に対してしっかりとした防護ができる環境であれば、スプレー塗装とするのが良いです。
適当でありません。
部分塗替え塗装は、橋全体の一部分の部材や連結部など、限定された部分の塗装で行われます。
部分塗替えにおける塗装要領やアニュアルが行政機関等により定められておりますが、
国土技術総合政策研究所「鋼道路橋の部分塗替え塗装要領(案)」では、「新塗膜と旧塗膜の境界部には重なる塗り重ね部を設ける」「塗り重ね部は防食上の弱点となりやすいことから、部分塗り替え塗装の範囲の設定にあたっては、できる限り環境が良好なところまで範囲を拡げたり、あるいはまた塗装劣化のない部位まで拡げる」と記載されています。
従って、旧塗膜の膨れや剥がれを防止するため、塗替え範囲を粘着テープで区画せず、塗り重ねる方法が一般的です。
適当です。
超厚膜形エポキシ樹脂塗料で局部補修を行う場合、パテ付け用のへらで塗付し、その後、硬毛のはけを用いて表面を均す方法が一般的です。
はけ目を小さくすることも仕上げの一環として重要です。
一つずつポイントをおさえておきましょう。
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03
塗替え塗装は、既存の塗膜の上に新たな塗膜を形成する作業であり、下地処理や塗料の選択、施工方法など、様々な要素が品質に影響します。
正しいです。
素地調整によって発生した錆やダスト、古い塗膜などは、新しい塗膜との密着性を阻害し、剥がれや浮きの原因となります。これらを完全に除去し、清浄な状態にしてから塗装を行う必要があります。
正しいです。
スプレー塗装は、塗料を均一に薄く塗布できるため、仕上がりがきれいで、効率的です。しかし、塗料の飛散によって周辺を汚染してしまう可能性があるため、養生をしっかりと行う必要があります。
誤りです。
部分塗替えでは、新旧塗膜の境界部に重なりを設けることが一般的です。これは、国土技術総合政策研究所の「鋼道路橋の部分塗替え塗装要領(案)」にも記載されているように、防食上の弱点となる境界部を最小限にするためです。 粘着テープで区画してしまうと、境界部に段差が生じ、塗膜の密着性が低下し、剥がれの原因となる可能性があります。
正しいです。
超厚膜形エポキシ樹脂塗料は、粘度が高いため、パテ付け用のへらで塗布し、硬毛のはけで表面を均すのは一般的な方法です。
選択肢4については、概ね適切ですが、はけ目が残ってしまうと、見た目が悪くなるだけでなく、塗膜の強度にも影響を与える可能性があります。そのため、最終仕上げには、ローラーやエアスプレーを用いて、より平滑な表面に仕上げる方が好ましいです。
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