2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
鋼構造物塗装 問15

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 鋼構造物塗装 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

塗装の塗重ね間隔に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 塗装を塗り重ねる場合の塗装間隔は、作業性を良くし良好な塗膜を得るために重要な要素であることから、塗料ごとに定められた間隔を守る必要がある。
  • 塗料の乾燥が不十分のうちに塗り重ねた場合は、下層塗膜中の顔料の蒸発によって上層塗膜に泡や膨れが生じることがある。
  • 塗料の乾燥が不十分のうちに塗り重ねた場合は、塗装直後の外観に異常がなくても後日剥離等の欠陥を発生することがある。
  • 塗装間隔が長い場合は、下層塗膜の乾燥硬化が進み、上に塗り重ねる塗料との密着性が低下し、後日塗膜間で凝集剥離が生じやすくなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

塗装の塗重ね間隔に関する問題です。正しいと思えるような文章の書き方になっていますが、惑わされないように問題文をよく読みましょう。

選択肢1. 塗装を塗り重ねる場合の塗装間隔は、作業性を良くし良好な塗膜を得るために重要な要素であることから、塗料ごとに定められた間隔を守る必要がある。

間違いです。

塗装を塗り重ねる場合の塗装間隔は、塗料を乾燥させるためです。

選択肢2. 塗料の乾燥が不十分のうちに塗り重ねた場合は、下層塗膜中の顔料の蒸発によって上層塗膜に泡や膨れが生じることがある。

間違いです。

塗り重ねにて下の層の乾燥が不十分なうちに次の層を重ね塗ると、下層の塗膜の乾燥が阻害されて塗膜の仕上がりにムラが発生する可能性があります。

下層塗膜の中の溶剤が蒸発して上層の塗膜に影響し、塗膜に泡や膨れが生じる可能性もあります。

選択肢3. 塗料の乾燥が不十分のうちに塗り重ねた場合は、塗装直後の外観に異常がなくても後日剥離等の欠陥を発生することがある。

正しいです。

乾燥が不十分な状態で塗り重ねると、直後には外観に異常がなくても、後日剥離やその他の欠陥が発生することがあります。

選択肢4. 塗装間隔が長い場合は、下層塗膜の乾燥硬化が進み、上に塗り重ねる塗料との密着性が低下し、後日塗膜間で凝集剥離が生じやすくなる。

誤りです。

塗装間隔が長い場合は、上層の塗料との密着性が低下し、上層と下層の塗膜の間で層間剥離が発生しやすくなります。

まとめ

問題文をよく読み取ることがカギとなる設問でした。

微細な誤りを見逃さないようにしましょう。

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02

塗装の塗重ね間隔に関する問題です。ポイントをしっかり押さえましょう。

選択肢1. 塗装を塗り重ねる場合の塗装間隔は、作業性を良くし良好な塗膜を得るために重要な要素であることから、塗料ごとに定められた間隔を守る必要がある。

間違いです。
塗料を乾燥させるのが目的となります。塗装を塗り重ねる場合の塗装間隔は、下塗り塗料の上に違う塗料を上塗りする場合は「工程間間隔」、同じ塗料を塗り重ねる場合は「工程内間隔」と呼ばれます。

選択肢2. 塗料の乾燥が不十分のうちに塗り重ねた場合は、下層塗膜中の顔料の蒸発によって上層塗膜に泡や膨れが生じることがある。

間違いです。
塗料が乾燥が不十分なうちに塗り重ねると、空気や水が塗膜内に入り込み、ふくらみやはがれ、ひび割れなどの不具合が生じる可能性があります。また、塗膜が密着しないため、ピンホールなどの施工不良の原因にもなります。

選択肢3. 塗料の乾燥が不十分のうちに塗り重ねた場合は、塗装直後の外観に異常がなくても後日剥離等の欠陥を発生することがある。

正しいです。乾燥が不十分な状態で塗り重ねると、後で剥離などの欠陥が発生することがあります。

選択肢4. 塗装間隔が長い場合は、下層塗膜の乾燥硬化が進み、上に塗り重ねる塗料との密着性が低下し、後日塗膜間で凝集剥離が生じやすくなる。

"間違いです。
塗装間隔が長すぎると、下層塗膜の乾燥硬化が進み、上層塗膜との密着性が低下し、層間剥離が発生しやすくなります。"

まとめ

塗装の塗重ね間隔について、しっかりと押さえましょう。

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03

塗装の塗重ね間隔とは、ある塗膜が完全に乾燥・硬化する前に次の塗膜を施す時間のことを指します。適切な塗重ね間隔を守ることで、塗膜の密着性が向上し、耐久性や美観が確保されます。不適切な塗重ね間隔は、塗膜の剥離、泡や膨れの発生、耐久性の低下など、様々な塗装不良を引き起こす可能性があります。

選択肢1. 塗装を塗り重ねる場合の塗装間隔は、作業性を良くし良好な塗膜を得るために重要な要素であることから、塗料ごとに定められた間隔を守る必要がある。

誤りです。

塗装間隔は、作業性を良くし良好な塗膜を得るためではなく、塗料の乾燥が目的です。

選択肢2. 塗料の乾燥が不十分のうちに塗り重ねた場合は、下層塗膜中の顔料の蒸発によって上層塗膜に泡や膨れが生じることがある。

誤りです。

塗膜の乾燥が不十分な状態で塗り重ねると、塗膜内に空気や水分が入り込むことで、膨れや剥がれ、ひび割れといった不具合が生じる可能性があります。また、塗膜が十分に密着しないため、ピンホール(小さな穴)などの施工不良が発生することもあります。

選択肢3. 塗料の乾燥が不十分のうちに塗り重ねた場合は、塗装直後の外観に異常がなくても後日剥離等の欠陥を発生することがある。

正しいです。

塗膜の乾燥が不十分な状態で塗り重ねると、上層塗膜と下層塗膜の密着性が低下し、後日塗膜の剥離や剥がれなどの欠陥が発生する可能性があります。塗膜間の強固な接着が確立されていないため、時間の経過とともに剥がれが生じやすくなります。

選択肢4. 塗装間隔が長い場合は、下層塗膜の乾燥硬化が進み、上に塗り重ねる塗料との密着性が低下し、後日塗膜間で凝集剥離が生じやすくなる。

誤りです。

一般的に、塗装間隔が適切に長い場合、下層塗膜が十分に乾燥・硬化し、上塗り塗料との密着性が向上します。適切な乾燥時間を確保することで、塗膜間の接着力が強まり、耐久性が向上します。

まとめ

塗装間隔を適切に守ることは、塗膜の耐久性や美観を保つために非常に重要です。

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