2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
薬液注入 問9
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 薬液注入 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
薬液注入における注入量の算定に用いる標準的な注入率に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 二重管ストレーナー工法における砂質土の標準的な注入率は、35%以上である。
- 二重管ストレーナー工法における粘性土の標準的な注入率は、30%以上である。
- ダブルパッカー工法における砂質土の標準的な注入率は、40%以上である。
- ダブルパッカー工法における粘性土と砂質土との互層の標準的な注入率は、45%以上である。
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この過去問の解説 (3件)
01
薬液注入における注入量の算定に用いる標準的な注入率に関する設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。
正しいです。二重管ストレーナー工法における砂質土の注入率として、35%以上という値は一般的に適切な範囲です。
正しいです。二重管ストレーナー工法における粘性土の注入率として、30%以上という値は一般的な範囲です。
正しいです。ダブルパッカー工法における砂質土の注入率として、30~50%で設定されるため、40%以上という値は適切な範囲です。
適切でないです。粘性土に対しては、一般的に注入率は低めに設定されます。標準的な注入率は20%〜30%程度が通常です。砂質土に対しては、注入材が広がりやすいことから、注入率は高めに設定されることが多く、40%〜50%程度が標準的です。標準的な注入率は、互層の割合や地質条件によって異なりますが、通常は30%〜40%の範囲内で設定されます。45%以上という注入率は、砂質土が多く含まれる場合に適用される可能性がありますが、粘性土が多い場合には高すぎることがあります。したがって、45%以上は高い値であり、標準的ではない可能性があります。
薬液注入における注入量の算定に用いる標準的な注入率について、しっかりと押さえていきましょう。
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02
薬液注入における注入量の算定に用いる標準的な注入率について、数値を覚えましょう。
正しいです。
砂質土は比較的透水性が高いため、薬液注入量が多くなる傾向があります。
35%以上の注入率は適切です。
正しいです。
粘性土は透水性が低いため、砂質土に比べると注入量は少なくなることが一般的です。
30%以上の注入率は適切です。
正しいです。
ダブルパッカー工法では、砂質土に対して多めの注入が行われることが一般的です。
40%以上の注入率は適切です。
誤りです。
粘性土と砂質土との互層で45%以上の注入率は誤りです。
粘性土は透水性が低いため、砂質土に比べると注入量は少なくなるため、注入率は30%以上です。
砂質土に対しては多めの注入が行われることが一般的で、注入率は40%以上です。
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03
薬液注入工法は、地盤中に薬液を注入し、その薬液が固まることで地盤の強度や透水性を向上させる工法です。この際、注入する薬液の量を適切に設定することが重要であり、その指標となるのが注入率です。注入率とは、注入する薬液の体積と注入孔の体積の比を百分率で表したものです。
適切です。
二重管ストレーナー工法は、砂質土のような比較的粒度の粗い土に対して有効な工法です。一般的に、砂質土は空隙率が高いため、薬液が浸透しやすく、比較的低い注入率で十分な効果が得られることが多いです。
適切です。
粘性土は、粒度が細かく、空隙率が低い土です。そのため、薬液が浸透しにくく、砂質土に比べて高い注入率が必要です。
適切です。
ダブルパッカー工法は、地層の深部や特定の層に対して薬液を注入する工法です。砂質土の場合、二重管ストレーナー工法と同様に、比較的低い注入率で十分な効果が得られることが多いです。
適切ではありません。
粘性土と砂質土が混在する地層の場合、それぞれの土の特性を考慮して注入率を設定する必要があります。しかし、45%という注入率は、砂質土に対しても、粘性土に対しても高すぎる可能性があります。また、互層の場合、層ごとの透水性が異なるため、均一な注入率で施工することは困難な場合もあります。
薬液注入工法における注入率は、地盤の種類、工法の種類、施工条件などによって大きく異なります。標準的な注入率はあくまで目安であり、実際の施工にあたっては、地盤調査結果や過去の施工実績などを参考に、適切な注入率を設定する必要があります。
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