2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(前期)
問2 (土木1 問2)

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問題

2級土木施工管理技術試験 令和6年度(前期) 問2(土木1 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

下図の土の粒径加積曲線に関する下記の文章中の(   )の(イ)、(ロ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。

粒径加積曲線Bの主質は、粒径加積曲線Aの土質に比べて
シルトの割合は( イ )。
礫の割合は( ロ )。
問題文の画像
  • イ:多い   ロ:多い
  • イ:多い   ロ:少ない
  • イ:少ない  ロ:多い
  • イ:少ない  ロ:少ない

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この過去問の解説 (3件)

01

土の粒度試験(ふるい分析、沈降分析)の結果は粒径加積曲線によって整理されます。粒径加積曲線とは、縦軸に通過質量百分率、横軸に粒径を対数目盛でとった曲線であり、下図のように描かれます。

土の種類は、粒径によって区分されます。

粒径0.005mm以下の粒子を「粘土」、粒径0.074~0.005mmの粒子を「シルト」、粒径2~0.074mmの粒子を「砂」、粒径2mm以上の粒子を「レキ」と呼びます。

 

この粒径加積曲線を用いると粒度分布の良し悪しを判断することができます。

イ:シルトの通過質量百分率は、Bの方が多い

ロ:礫の通過質量百分率は、Bの方が多い

 

よって、選択肢1が適当です。

選択肢1. イ:多い   ロ:多い

適当です。

選択肢2. イ:多い   ロ:少ない

誤りです。

選択肢3. イ:少ない  ロ:多い

誤りです。

選択肢4. イ:少ない  ロ:少ない

誤りです。

まとめ

土の粒径分布は、土の性質に大きく影響します。例えば、粒子が細かい粘性土は、粒子が粗い砂と比べて、透水性が低く、圧縮性が高いといった特徴を持ちます。粒径加積曲線を見ることで、その土がどのような性質を持っているのかを大まかに把握することができます。

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02

粒径加積曲線とは、土の粒度分布を視覚的に表現するために使用されるグラフです。

 

粘土…粒径0.005mm以下の粒子
シルト…粒径0.074~0.005mmの粒子
砂…粒径2mm~0.074mmの粒子
レキ(礫)…粒径2mm以上の粒子

 

上のことを踏まえると、

シルト(粒径0.074~0.005mmの間)の通過質量百分率は、Bの方が多い

レキ(粒径2mm以上)の通過質量百分率は、Bの方が多い

ことがわかります。

選択肢1. イ:多い   ロ:多い

正しいです。

選択肢2. イ:多い   ロ:少ない

誤りです。

 

選択肢3. イ:少ない  ロ:多い

誤りです。

選択肢4. イ:少ない  ロ:少ない

誤りです。

 

まとめ

(別の解説にもありますが)グラフで視覚的に覚えた方がすんなり頭に入るでしょう。

なんとなくでも覚えておけば、問題を解くのは難しくないです。

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03

土の粒径加積曲線に関する出題です。グラフをしっかり理解して回答しましょう。

選択肢1. イ:多い   ロ:多い

正解です。

選択肢2. イ:多い   ロ:少ない

間違いです。

選択肢3. イ:少ない  ロ:多い

間違いです。

選択肢4. イ:少ない  ロ:少ない

間違いです。

まとめ

土の粒径加積曲線は、縦軸に通過質量百分率、横軸に対数目盛で粒径をとったグラフです。

グラフAはBに比べて粒径のばらつきが少なく土の粒度が悪い土です。

BはAに比べて粒径のばらつきが多くて土の粒度が良いです。

粒度の良い土とは、様々な粒径の土粒子を含んでいる土です。

粒子が均等だと空隙ができてしまうので粒度が悪いです。

粒子にばらつきがあると空隙に小さい粒子が入り込んで密になるので粒度の良い土と判断できます。

土の粒径加積曲線によってこのようなことがわかります。

 

粘土:粒径0.005mm以下の粒子
シルト:粒径0.074~0.005mmの粒子
砂:粒径2mm~0.074mmの粒子
レキ:粒径2mm以上の粒子となるので

 

粒径加積曲線Bの主質は、シルトの割合、レキの割合は共に多くなります。

 

しっかりグラフを理解しましょう。

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