2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(前期)
問10 (土木2 問5)

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問題

2級土木施工管理技術試験 令和6年度(前期) 問10(土木2 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートに使用するセメントに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • セメントは、比表面積が大きいほど水和反応が緩やかに進む。
  • セメントの強さは、コンクリートの強度に関係する。
  • 早強ポルトランドセメントは、プレストレストコンクリート工事に適している。
  • 低熱ポルトランドセメントは、マスコンクリートの工事に適している。

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この過去問の解説 (3件)

01

コンクリートは、セメントを主成分とし、水と骨材を混ぜ合わせて作られる人工石です。セメントの種類によって、コンクリートの硬化速度や強度などが変化します。

選択肢1. セメントは、比表面積が大きいほど水和反応が緩やかに進む。

適当ではありません。

セメントの比表面積が大きいほど、水との接触面積が増えるため、水和反応は速く進みます。水和反応が速く進むと、初期強度が高くなる傾向があります。

選択肢2. セメントの強さは、コンクリートの強度に関係する。

適当です。

セメントは、コンクリートの骨格となる物質であり、セメントの強度がコンクリート全体の強度を大きく左右します。

選択肢3. 早強ポルトランドセメントは、プレストレストコンクリート工事に適している。

適当です。

早強ポルトレストコンクリートは、初期強度が高く、短時間で強度を発現するため、プレストレストコンクリート工事のように、早期に型枠を脱型したり、荷重をかけたりする必要がある場合に適しています。

選択肢4. 低熱ポルトランドセメントは、マスコンクリートの工事に適している。

適当です。

低熱ポルトランドセメントは、水和熱が小さいため、大規模なコンクリート構造物(マスコンクリート)の施工時に、温度上昇を抑え、ひび割れ発生のリスクを低減することができます。

まとめ

コンクリートの強度以外にも、セメントの種類によって、耐久性、耐熱性、耐薬品性などが異なります。また、コンクリートの設計には、セメントの種類だけでなく、骨材の種類、水量、混和材の種類なども考慮する必要があります。

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02

セメントに関する問題です。適当でないものが正解になるので、気を付けましょう。

選択肢1. セメントは、比表面積が大きいほど水和反応が緩やかに進む。

適当ではないです。セメントは、表面積が大きいほど水和(強度発現)が早くなります。

この問題は適当でないものを選ぶので正解になります。

選択肢2. セメントの強さは、コンクリートの強度に関係する。

適当です。セメントが強いとコンクリートの強度が強くなります。

選択肢3. 早強ポルトランドセメントは、プレストレストコンクリート工事に適している。

適当です。早強ポルトランドセメントは、初期強度発現に優れているのでプレストレストコンクリート工事に適してます。

選択肢4. 低熱ポルトランドセメントは、マスコンクリートの工事に適している。

適してます。低熱ポルトランドセメントは、水和熱を抑制し、優れた流動性、長期的な強度、耐久性を持っていてマスコンクリートの記事に適してます。

まとめ

それぞれのセメントの特徴を押さえて問題に挑みましょう。

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03

コンクリートに使用するセメントに関する設問です。

コンクリートとは、セメント、砂、砂利などの骨材、水などを混ぜて硬化させた複合材料です。

選択肢1. セメントは、比表面積が大きいほど水和反応が緩やかに進む。

誤りです。

水和反応とは、セメントに水を加えると、セメント中の成分が水と化学反応を起こして硬化する反応のことです。

比表面積が大きいほど水和反応は速く進みます。

選択肢2. セメントの強さは、コンクリートの強度に関係する。

正しいです。

そのとおりです。

選択肢3. 早強ポルトランドセメントは、プレストレストコンクリート工事に適している。

正しいです。そのとおりです。

早強ポルトランドセメントは、通常のポルトランドセメントよりも短期間で高い強度を発現するため、

早期に型枠を外す必要がある工事や早期に荷重をかける必要がある場合に適しています。

プレストレストコンクリート(PC)工事では、構造物に早期に高い強度が求められるため、

早強ポルトランドセメントが使用されます。

選択肢4. 低熱ポルトランドセメントは、マスコンクリートの工事に適している。

正しいです。

低熱ポルトランドセメントは、水和反応による発熱量が少ないセメントです。

水和熱がゆっくりと発生するため、内部と外部の温度差が小さく、温度ひび割れのリスクを軽減できます。

まとめ

ポイントを押さえましょう。

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