2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木2 問15
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木2 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
河川堤防の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 堤防の法面は、可能な限り機械を使用して十分締め固める。
- 堤防の腹付け工事では、旧堤防との接合を高めるため階段状に段切りを行う。
- 施工した堤防の法面は、一般に総芝や筋芝等の芝付けを行って保護する。
- 河川断面を拡幅する場合は、新しい堤防を旧堤防の堤外地側に構築する。
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この過去問の解説 (2件)
01
河川堤防は、洪水から周辺地域を守るための重要な構造物であり、その施工には専門的な知識と技術が要求されます。
適切な記述です。
堤防の法面は、十分に締め固めることで、安定性を高め、浸透性を低減させることができます。機械を使用することで、人手に比べて効率的に締め固めを行うことができます。
適切な記述です。
腹付け工事では、旧堤防との接合部を階段状にすることで、新しい堤体と旧堤体が一体となり、より強固な構造となります。また、段切り部分に排水路を設けることで、浸透水を排出することができます。
適切な記述です。
芝付けは、法面の侵食防止や緑化に効果があります。芝の根が土壌を固定し、雨水による侵食を防ぐとともに、景観の改善にも貢献します。
不適切な記述です。
河川断面を拡幅する場合、一般的には旧堤防の堤内地側に新しい堤防を構築します。これを裏腹付けといいます。堤外地側に構築すると、既存の堤防が保護されず、災害時に危険な状態になる可能性があります。
河川堤防は、地域の安全を守るための重要な構造物であり、その施工には、適切な計画と管理が求められます。
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02
河川堤防の問題ですが、選択肢4以外の設問については一般の土工とも共通する問題なので、消去法で正解することは十分できると思います。
設問の通りです。
道路土工 盛土工指針には、
「のり面表層部が盛土全体の締固めに比べて不十分であると、豪雨等でのり面崩壊を招くことが多い。この種の崩壊を防ぐため、のり面は可能な限り機械により十分に締め固めなければならない。」とあります。
設問の通りです。
築堤で在来堤防の拡築(表腹付け、裏腹付け)を行う場合は、旧法面となじませるため段切りを行います。
設問の通りです。
法面の保護は、総芝や筋芝等の芝付けが一般的です。
河川断面を拡幅する場合は、新しい堤防を旧堤防の堤内地側に堤防を新築し、旧堤防を撤去します(引堤)。
よって、設問は誤りです。
河川等の問題は実務経験が少ないと、堤内地側や堤外地側、外側・内側など位置関係が把握できないことがあるので、各々の名称や言い回しを覚えるようにするとスムーズに問題が解けると思います。
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