2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木2 問16

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木2 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

河川護岸に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 横帯工は、流水方向の一定区間ごとに設け、護岸の破壊が他に波及しないようにするものである。
  • 縦帯工は、護岸の法尻部に設けられるもので、護岸の法尻部の破損を防ぐものである。
  • 小口止め工は、法覆工の上下流端に施工して護岸を保護するものである。
  • 根固工は、河床洗掘を防ぎ、基礎工や法覆工を保護するものである。

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この過去問の解説 (2件)

01

河川護岸は、河川の浸食から河岸や堤防を守るために設置される構造物であり、その構造物には様々な種類があります。

選択肢1. 横帯工は、流水方向の一定区間ごとに設け、護岸の破壊が他に波及しないようにするものである。

適切な記述です。 

横帯工は、護岸に垂直に設置される構造物で、護岸の局部的な破損が上流や下流に拡大するのを防ぐ役割があります。

選択肢2. 縦帯工は、護岸の法尻部に設けられるもので、護岸の法尻部の破損を防ぐものである。

不適当な記述です。

渓流保全工において縦侵食を防止するために計画する施設です。単独床固工の下流や床固工群の間隔が大きい場所、縦侵食の発生やその恐れがある場所に設置されます。

選択肢3. 小口止め工は、法覆工の上下流端に施工して護岸を保護するものである。

適切な記述です。 

小口止め工は、護岸の端部(法覆工の上下流端)に設置される構造物で、端部の損傷を防ぎ、護岸の全体的な安定性を高める役割があります。

選択肢4. 根固工は、河床洗掘を防ぎ、基礎工や法覆工を保護するものである。

適切な記述です。 

根固工は、護岸の前面に設置される構造物で、河床の洗掘を防ぎ、護岸の基礎部分や法覆工を保護する役割があります。

まとめ

河川護岸は、様々な構造物を組み合わせることで、河川の浸食から河岸や堤防を効果的に保護しています。

 

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02

護岸の目的は洪水から川岸や堤防を守る為に、石を積んだりブロックを置いたりすることです。

しかし近年は自然環境の配慮に力を注いでいるので、環境保全についても頭に入れておくといいかもしれませんね。

選択肢1. 横帯工は、流水方向の一定区間ごとに設け、護岸の破壊が他に波及しないようにするものである。

設問の通りです。

選択肢2. 縦帯工は、護岸の法尻部に設けられるもので、護岸の法尻部の破損を防ぐものである。

縦帯工は、護岸の法肩部に設けられるもので、護岸の法尻部の破損を防ぐものです。

 

よって、設問は誤りです。

 

選択肢3. 小口止め工は、法覆工の上下流端に施工して護岸を保護するものである。

設問の通りです。

 

法覆工(のりふくこう)とは、堤防や川岸の斜面をコンクリートブロックや植生などで覆い、浸食から川岸などを守る構造物です。

選択肢4. 根固工は、河床洗掘を防ぎ、基礎工や法覆工を保護するものである。

設問の通りです。

 

根固工とは、流水による急激な河床洗掘を緩和し、基礎工の沈下や法面からの土砂の吸出しなどを防止するために、低水護岸および堤防護岸の基礎工前面に設置される構造物です。

まとめ

河川護岸に関する問題は各工種の説明がベースになっていることが多い印象なので、河川護岸の主な工種を覚えておくと有利かもしれません。

 

法覆工: 流水、流木などに対して安全となるよう堤防および河岸法面を保護するための構造物。

基礎工: 法覆工の法尻部に設置し、法覆工を支持するための構造物。

根固工: 流水による急激な河床洗掘を緩和し、基礎工の沈下や法面からの土砂の吸出しなどを防止するために、

    低水護岸および堤防護岸の基礎工前面に設置される構造物。

天端工: 法覆工の法肩部の天端を、法覆工と同等のもので保護する構造物。

天端保護工: 低水護岸の上端部と背後地とのすりつけをよくし、かつ低水護岸が流水により裏側から破壊しないよう保護する構造物 。

小口止め工: 法覆工の上下流端に施工して、護岸を保護する構造物。
すり付け工: 護岸の上下流端に施工して、河岸または他の施設とのすりつけをよくするための護岸。
水抜きパイプ: 地下水位が高い場所などで練り構造の法覆工に残留水圧が作用しないように護岸に設置する排水パイプ。

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