2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木2 問22

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木2 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

道路のコンクリート舗装の特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 普通コンクリート舗装のコンクリート版は、温度変化に対応できる目地を設ける。
  • 普通コンクリート舗装のコンクリート版は、地盤の支持力が弱い場合は鉄網を入れる。
  • コンクリート舗装は、コンクリートのたわみ性で交通荷重を支える。
  • コンクリート舗装は、一般に養生期間が長く部分的な補修が困難である。

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この過去問の解説 (2件)

01

コンクリート舗装は、耐久性や耐荷重性に優れていることから、道路や駐車場など幅広い場所で利用されています。

選択肢1. 普通コンクリート舗装のコンクリート版は、温度変化に対応できる目地を設ける。

正しい記述です。 

コンクリートは温度変化によって膨張収縮するため、ひび割れを防ぐために目地を設けます。

選択肢2. 普通コンクリート舗装のコンクリート版は、地盤の支持力が弱い場合は鉄網を入れる。

正しい記述です。 

鉄網を入れることで、コンクリート版の強度を増し、地盤の支持力が弱い場合でも安定性を確保します。

選択肢3. コンクリート舗装は、コンクリートのたわみ性で交通荷重を支える。

誤った記述です。 

コンクリートは比較的剛性の高い材料であり、たわみ性は小さいです。交通荷重は、コンクリート版全体で支えられ、たわみ性を頼る構造ではありません。

選択肢4. コンクリート舗装は、一般に養生期間が長く部分的な補修が困難である。

正しい記述です。 

コンクリートは強度を増すために一定期間の養生が必要であり、アスファルト舗装に比べて養生期間が長くなります。

まとめ

この問題は、コンクリート舗装の構造や特徴を理解しているか、そしてコンクリートの性質と構造物の機能との関係性を理解しているかを問う問題でした。コンクリートは剛性の高い材料であり、交通荷重はコンクリート版全体で支えられるということをしっかりと理解する必要があります。

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02

コンクリート舗装は舗装用コンクリートを用いた舗装で、アスファルト舗装に比べ高い耐久性を持ちます。また、温度上昇の抑制や燃費向上効果、騒音抑制効果が期待でき、環境性能にも優れています。

一方で、施工性、補修性 および、施工費用面ではアスファルト舗装に劣ります。

選択肢1. 普通コンクリート舗装のコンクリート版は、温度変化に対応できる目地を設ける。

設問の通りです。

 

普通コンクリート舗装のコンクリート版は、温度変化に対応できる目地を設けます。

また、コンクリート舗装の目地には、膨張目地、収縮目地、施工目地、ダミー目地などの種類に加え、縦・横の方向により施工方法が変わってきます。

選択肢2. 普通コンクリート舗装のコンクリート版は、地盤の支持力が弱い場合は鉄網を入れる。

設問の通りです。

 

普通コンクリート舗装のコンクリート版は、地盤の支持力が弱い場合は鉄網を入れます。また、不規則な形状の場合(方形でない場合や短辺と長辺の比が1.5倍超など)にも使用されることがあります。

選択肢3. コンクリート舗装は、コンクリートのたわみ性で交通荷重を支える。

コンクリート舗装は、コンクリートのコンクリートの曲げ抵抗で交通荷重を支えます。

よって設問は誤りです。

 

なお、たわみ性舗装にはアスファルト舗装があげられ、コンクリート舗装は剛性舗装と呼ばれます。

選択肢4. コンクリート舗装は、一般に養生期間が長く部分的な補修が困難である。

設問の通りです。

 

コンクリート舗装は、一般に養生期間が長く部分的な補修が困難です。

まとめ

コンクリート舗装とアスファルト舗装の特性を把握して、ふたつを混同しないように意識して学習を行ってください。

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