2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木2 問25

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木2 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

海岸における異形コンクリートブロック(消波ブロック)による消波工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 層積みは、規則正しく配列する積み方で、整然と並び外観が美しく、安定性が良い。
  • 層積みは、設計どおりの据付けができて、海岸線の曲線部等の施工は容易である。
  • 乱積みは、不整形に積む方法で据付けが容易であるが、据え付け時は安定性に劣る。
  • 乱積みは、高波を受けるたびに沈下し、徐々にブロックのかみ合わせが良くなり安定する。

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この過去問の解説 (2件)

01

消波ブロックには、規則正しく積み上げる「層積み」と、不規則に積み上げる「乱積み」の2つの主な積み方があります。それぞれの積み方によって、施工性や安定性などが異なるため、それぞれの特徴を理解することが重要です。

選択肢1. 層積みは、規則正しく配列する積み方で、整然と並び外観が美しく、安定性が良い。

正しい記述です。 

層積みは、ブロックを規則正しく積み重ねるため、見た目も良く、構造的に安定しやすいのが特徴です。

選択肢2. 層積みは、設計どおりの据付けができて、海岸線の曲線部等の施工は容易である。

誤りです。 

層積みは、直線部分の施工は比較的容易ですが、曲線部など形状が複雑な部分では、ブロックを一つ一つ調整しながら積み上げていく必要があるため、施工が難しくなります。

選択肢3. 乱積みは、不整形に積む方法で据付けが容易であるが、据え付け時は安定性に劣る。

正しい記述です。 

乱積みは、ブロックを自由に積み重ねることができるため、施工は容易です。しかし、積み始めはブロック間の隙間が大きく、安定性に欠ける場合があります。

選択肢4. 乱積みは、高波を受けるたびに沈下し、徐々にブロックのかみ合わせが良くなり安定する。

正しい記述です。 

乱積みは、波の力によってブロックが少しずつ移動し、最終的には互いに密着して安定した構造になります。

まとめ

選択肢2のように、それぞれの積み方の特徴を混同しないように注意して問題を解くことが大切です。

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02

消波ブロックの積み方には、層積み・乱積みがあり、規則性を持たせて設置するものを層積みと言い、不規則に積み上げるものが乱積みと言います。

選択肢1. 層積みは、規則正しく配列する積み方で、整然と並び外観が美しく、安定性が良い。

設問の通りです。

 

層積みは、ブロックを組み合わせて 規則正しく配列する積み方で、整然と並び外観が美しく、安定性が良い積み方です。

選択肢2. 層積みは、設計どおりの据付けができて、海岸線の曲線部等の施工は容易である。

層積みは、規則正しく配列できますが、ブロックを組み合わせているために線形の自由度が低いので、曲線部の施工には不向きと言えます。

よって、設問は誤りです。

 

層積みのメリットは、設計通りに据え付けができること、安定性が良いこと、外観が美しく仕上がることがあげられますが、据付効率や施工性と自由度は劣ります。

選択肢3. 乱積みは、不整形に積む方法で据付けが容易であるが、据え付け時は安定性に劣る。

設問の通りです。

 

乱積みは、不整形に積む方法で据付けが容易であるが、据え付け時は安定性に劣ります。

選択肢4. 乱積みは、高波を受けるたびに沈下し、徐々にブロックのかみ合わせが良くなり安定する。

設問の通りです。

 

乱積みは、高波を受けるたびに沈下し、徐々にブロックのかみ合わせが良くなり安定します。

 

 

まとめ

消波ブロックについての問題は、ブロックの独特の形状を把握できていれば推測で正解を導き出すことができます。よって、消波ブロックの形状を覚えておいて損はないと思います。

また、今回の問題のように適当ではないものを選ぶ場合には、4つのうち1つが間違いなので、3つは正しいということです。そこに「層積みは、設計どおりの据付けができて、海岸線の曲線部等の施工は容易である。」と「乱積みは、不整形に積む方法で据付けが容易であるが、据え付け時は安定性に劣る。」のような相反する設問があった場合は、おおむね正しい答えと推測でき、残りの2択となるので、正解する確率が上がります。小手先のテクニックですが、ぜひ活用してみてください。

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