2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木3 問1

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木3 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

閉合トラバース測量による下表の観測結果において、測線ABの方位角が182° 49′ 30″のとき、測線BCの方位角として、適当なものは次のうちどれか。
問題文の画像
  • 102° 53′ 5″
  • 102° 53′ 7″
  • 102° 55′ 4″
  • 102° 55′ 13″

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、閉合トラバース測量と呼ばれる測量方法における、方位角の計算に関する問題です。閉合トラバース測量とは、複数の測点を結んで閉じた図形を作り、各測点間の角度を測定することで、各測線の向き(方位角)を求める測量方法です。

 

測線BCの方位角を求める方法:

測点Aから真南に向かって垂線を引きます。このとき、測線ABとの角度は(182°49′30″-180°00′00″)=2°49′30″

となります。

この角度は、測点Bから真北に向けて伸ばした垂線の角度と等しくなります(錯角)。

 

測点Bでの観測角100°5′34″に、上記で求めた2°49′30″を加えると、測線BCの方位角が求まります。

 

100°5′34″ + 2°49′30″ = 102°55′4″

 

解答 

上記計算より、測線BCの方位角は102°55′4″となります。 

よって、正解は3. 102° 55′ 4″です。

選択肢1. 102° 53′ 5″

誤りです。

選択肢2. 102° 53′ 7″

誤りです。

選択肢3. 102° 55′ 4″

正しいです。

選択肢4. 102° 55′ 13″

誤りです。

まとめ

ポイント

・方位角は、真北から測線までの角度です。

・錯角は、平行線と2本の直線が交わったときにできる対角のことで、大きさが等しいという性質があります。

・測量計算では、角度の計算に注意し、単位を揃えることが重要です。

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02

閉合トラバース測量における、方位角の計算に関する問題です。

この問題文を実施工に置き換えると、

1. Aに器機を設置して、北を視準しゼロセットする。

2. Bを前視した結果,(182'"49" 30″)を記録する。

3. Bに器機を据え替えて、Aを視準し方位角を2'"49" 30″にセットする(182"49"30"-180"00"00"=2'"49" 30″)。

4. Cを視準する。

 

に なります。そうすると、B-Cの観測角は100"05"34"なので、方位角は 102"55"04"になります。

 

選択肢1. 102° 53′ 5″

間違った方位角です。

選択肢2. 102° 53′ 7″

間違った方位角です。

選択肢3. 102° 55′ 4″

正解です。

選択肢4. 102° 55′ 13″

間違った方位角です。

まとめ

測量など、特にトラバース測量の問題のコツは、実際に測量をシミュレーションしてみるとよいです。また、初歩的なことですが、円の一周は360°、半周(反転)は180°であることを感覚的に理解することが、測量問題に強くなる近道です。

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