2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木3 問6

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木3 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

労働者の危険を防止するための措置に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上、誤っているものはどれか。
  • 明り掘削の作業を行うときは、物体の飛来又は落下による危険を防止するため、保護帽を着用する。
  • 最大積載量が5tの貨物自動車の荷の積み卸しの作業を行うときは、保護帽を着用する。
  • 高さ1mの箇所で作業を行うときは、防網を張り、要求性能墜落制止用器具を使用する。
  • つり足場、張出し足場の組立て、解体等の作業では、原則として要求性能墜落制止用器具を安全に取り付けるための設備等を設け、かつ、要求性能墜落制止用器具を使用する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

労働安全衛生法は、労働災害の防止のための危害防止基準の確立、責任体制の明確化及び自主的活動の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を推進することにより職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的として作られた法律です。

選択肢1. 明り掘削の作業を行うときは、物体の飛来又は落下による危険を防止するため、保護帽を着用する。

設問の通りです。

 

労働安全衛生規則 第三百六十六条には 「事業者は、明り掘削の作業を行なうときは、物体の飛来又は落下による労働者の危険を防止するため、当該作業に従事する労働者に保護帽を着用させなければならない。」

2項には 「前項の作業に従事する労働者は、同項の保護帽を着用しなければならない。」とあります。

選択肢2. 最大積載量が5tの貨物自動車の荷の積み卸しの作業を行うときは、保護帽を着用する。

設問の通りです。

 

労働安全衛生規則 第百五十一条の七十四に「事業者は、次の各号のいずれかに該当する貨物自動車に荷を積む作業(ロープ掛けの作業及びシート掛けの作業を含む。)又は次の各号のいずれかに該当する貨物自動車から荷を卸す作業(ロープ解きの作業及びシート外しの作業を含む。)を行うとき(第三号に該当する貨物自動車にあつては、テールゲートリフターを使用するときに限る。)は、墜落による労働者の危険を防止するため、当該作業に従事する労働者に保護帽を着用させなければならない。」

一 最大積載量が五トン以上のもの

二 最大積載量が二トン以上五トン未満であつて、荷台の側面が構造上開放されているもの又は構造上開閉できるもの

三 最大積載量が二トン以上五トン未満であつて、テールゲートリフターが設置されているもの(前号に該当するものを除く。)

2項に「前項の作業に従事する労働者は、同項の保護帽を着用しなければならない。」とあります。

選択肢3. 高さ1mの箇所で作業を行うときは、防網を張り、要求性能墜落制止用器具を使用する。

安衛則上定められている高所の高さは2m以上になります。よって、設問は誤りです。

 

なお、事業者は高所であ業をさせる場合、墜落させないための作業床を設けることが原則です。ただし、作業床を設けることが困難なときは、防網を張り、労働者に要求性能墜落制止用器具を使用させる等を使用させます。

 

第五百十八条  「事業者は、高さが二メートル以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く。)で作業を行な う場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法によ り作業床を設けなければならない。」
2  「事業者は、前項の規定により作業床を設けることが困難なときは、防網を張り、労働者に要求性能墜落制止用器具を使用させる等墜落による労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。」とあります。

選択肢4. つり足場、張出し足場の組立て、解体等の作業では、原則として要求性能墜落制止用器具を安全に取り付けるための設備等を設け、かつ、要求性能墜落制止用器具を使用する。

設問の通りです。

 

労働安全衛生規則 第五百六十四条により、「事業者は、つり足場、張出し足場の組立て、解体等の作業では、原則として要求性能墜落制止用器具を安全に取り付けるための設備等を設け、かつ、要求性能墜落制止用器具を使用使用させる措置を講ずること。」となっています。また、「労働者は、これを使用しなければならない。」とされています。

まとめ

労働安全衛生規則での墜落等についての問題では、高所=2m以上と覚えておきましょう。ただし、つり足場、張り出し足場は高さ関係なく墜落防止のための措置を講じる必要があります。

参考になった数0

02

建設現場などでは、様々な作業に伴い労働者が危険にさらされる可能性があり、労働安全衛生法では、事業者が労働者の安全を守るための具体的な措置が定められています。

選択肢1. 明り掘削の作業を行うときは、物体の飛来又は落下による危険を防止するため、保護帽を着用する。

正しいです。

明り掘削作業では、上方からの落下物による危険性があるため、保護帽の着用は必須です。労働安全衛生法では、墜落・転落の危険がある作業では保護帽の着用が義務付けられています。

選択肢2. 最大積載量が5tの貨物自動車の荷の積み卸しの作業を行うときは、保護帽を着用する。

正しいです。

貨物自動車の荷積み作業では、上から物が落下したり、突起物に頭をぶつける危険性があるため、保護帽の着用が推奨されます。労働安全衛生法では、特定の作業については保護帽の着用が義務付けられています。

選択肢3. 高さ1mの箇所で作業を行うときは、防網を張り、要求性能墜落制止用器具を使用する。

誤りです。

労働安全衛生法では、高さが2m以上の高所作業において、作業床の設置や囲い、手すりなどが困難な場合は、労働者に墜落による危険のおそれに応じた性能を有する墜落制止用器具(要求性能墜落制止用器具)を使用させることが義務付けられています。

選択肢4. つり足場、張出し足場の組立て、解体等の作業では、原則として要求性能墜落制止用器具を安全に取り付けるための設備等を設け、かつ、要求性能墜落制止用器具を使用する。

正しいです。

つり足場や張出し足場での作業は、墜落の危険性が非常に高いため、労働安全衛生法では、墜落制止用器具の使用が義務付けられています。

まとめ

労働安全衛生法では、作業の種類や場所によって、様々な安全対策が義務付けられています。この問題では、代表的な例として、保護帽や墜落制止用器具を取り上げましたが、他にも、足場、梯子、機械器具の安全管理など、多岐にわたる安全対策が規定されています。

参考になった数0