二級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科3(建築構造) 問9

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問題

二級建築士試験 平成28年(2016年) 学科3(建築構造) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

基礎構造及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 一般の地盤において、地盤の長期許容応力度の大小関係は、岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤である。
  • フーチング基礎は、フーチングによって上部構造からの荷重を支持する基礎であり、独立基礎、複合基礎、連続基礎の3種類がある。
  • 直接基礎に土圧等の水平力が作用する場合は、基礎のすべりに対する検討を行う必要がある。
  • 地盤の長期許容応力度は、標準貫入試験によるN値が同じであれば、砂質地盤と粘土質地盤とで同一の値となる。
  • 直接基礎の鉛直支持力は、支持力式による方法又は平板載荷試験による方法のいずれかによって算定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 : 4

1.〇
一般の地盤において、地盤の長期許容応力度の大小関係は、
岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤です。
地盤の許容応力度について、建築基準法施行令第93条では、地盤の許容地耐力度に相当するものを地盤の許容応力度としており、あらゆる地盤の数値が表で示されています。

2.〇
フーチング基礎は、フーチングによって上部構造からの荷重を支持する基礎であり、独立基礎、複合基礎、連続基礎の3種類があります。

3.〇
直接基礎に土圧等の水平力が作用する場合は、基礎のすべりに対する検討を行う必要があります。

4.×
地盤の長期許容応力度は、標準貫入試験によるN値が同じであっても、砂質地盤と粘土質地盤とで同一の値にはなりません。
土の内部摩擦角及び粘着力なども影響します。

5.〇
直接基礎の鉛直支持力は、支持力式、又は平板載荷試験による方法のいずれかによって算定します。

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02

最も不適当なものは4番です。

1.正
一般の地盤の【長期許容応力度】の大小関係は、
 岩盤(1000kN/m²)>密実な砂質地盤(200kN/m²)>粘土質地盤(20kN/m²)
です。
建築基準法施行令93条に載っています。

2.正
【フーチング基礎】は、
フーチングによって上部構造からの荷重を支持します。
独立、複合、連続基礎があります。

3.正
直接基礎に【土圧等の水平力が作用】する場合、
基礎のすべりに対する検討が必要です。

4.誤
地盤の【長期許容応力度】は、N値が同じであっても
砂質地盤より粘土質地盤の方が大きくなります。
したがって 不適当 です。

5.正
直接基礎の【鉛直支持力の算定】は
支持力式か平板載荷試験のいずれかで行います。

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03

1.正)設問の通り

2.正)設問の通り

3.正)設問の通り

4.誤)
N値は同じであっても土質や土被り圧によって
評価を変えます。

N値=10程度以下の場合
砂質地盤は緩い地盤
粘土質地盤はしっかりとした地盤
とされます。

5.正)設問の通り

参考になった数2