二級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科4(建築施工) 問11

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問題

二級建築士試験 平成28年(2016年) 学科4(建築施工) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリートの耐久性を確保するための材料・調合等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
※工業標準化法が改正されたことにより、令和元年(2019年)7月1日より、「日本工業規格(JIS)」は「日本産業規格(JIS)」に変わりました。
<参考>
 それに伴い、当設問の選択肢中の文言を変更しました。
  • 構造耐力上主要な部分に用いられるコンクリートに含まれる塩化物量は、特記がなかったので、塩化物イオン量として0.35kg/m3とした。
  • コンクリートは、骨材のアルカリシリカ反応に対して、抑制効果のある日本産業規格(JIS)による高炉セメントB種を使用した。
  • ひび割れの発生を防止するため、所要の品質が得られる範囲内で、コンクリートの単位水量はできるだけ小さくした。
  • 海岸に近い地域において、塩化物の浸透による鉄筋の腐食を防止し、耐久性を確保するために、水セメント比を小さくし、密実なコンクリートとした。
  • コンクリートに幅0.4mmのひび割れが発生したので、耐久性上支障のないよう適切な処置を施したうえで、工事監理者の承認を受けた。

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この過去問の解説 (3件)

01

最も不適当なものは1番です。

 1 . 誤
構造耐力上主要な部分に用いられるコンクリートに含まれる塩化物量は、
塩化物イオン量として【0.30 kg/m³以下】とします。
設問は0.35 kg/m³ なので 誤 です。

 2 . 正
高炉セメントB種コンクリートは、
骨材のアルカリシリカ反応を抑制する効果があります。

 3 . 正
コンクリートの単位水量を小さくすると、
ひび割れの発生を防止する効果があります。

 4 . 正
海岸に近い地域では、塩化物による鉄筋の腐食対策として、
水セメント比を小さくし、密実なコンクリートとします。

 5 . 正
コンクリートに幅0.4mmのひび割れが発生した場合、
適切な処置を施し、工事監理者の承認を受けます。

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02

正解 : 1

1.×
構造耐力上、主要部分のコンクリートに含まれる塩化物量は、塩化物イオン量として『0.3kg/m³以下』としなければならないです。

2.〇
高炉セメントB種は、混合セメントの一種で化学抵抗性が高く、水和熱が低いです。

3.〇
ひび割れ防止のために、コンクリートの単位水量をできるだけ小さくします。

4.〇
海岸地域では、塩化物による鉄筋の腐食防止や耐久性確保のため、水セメント比を小さくし、単位水量を減らすことで密実なコンクリートとします。

5.〇
コンクリートにひび割れが発生した場合、ひび割れ幅に応じた方法で補修し、工事監理者の承認を受けます。

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03

1.誤)
構造耐力上主要な部分に用いられるコンクリートに含まれる塩化物量は
塩化物イオン量として「0.30kg/m³以下」とします。

2.正)設問の通り

3.正)設問の通り

4.正)設問の通り

5.正)設問の通り

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