建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問31 (建築物の環境衛生 問31)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問31(建築物の環境衛生 問31) (訂正依頼・報告はこちら)

音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • マスキング量は、マスクする雑音などが存在するとき、マスクされる音の最小可聴域の音圧レベル上昇量で示される。
  • ヒトの聴器で聴き取ることのできる周波数帯の範囲は、約10オクターブである。
  • 聴覚の刺激となる音には、鼓膜を通じた空気の振動による音と、骨を通じて伝わる音がある。
  • オージオメータを用いた聴力検査で測定されたマイナスの測定値は、聴力が基準よりも良いことを意味する。
  • ヒトの聴覚が最も敏感な周波数は、8,000Hz付近である。

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なものは「ヒトの聴覚が最も敏感な周波数は、8,000Hz付近である。」です。

選択肢1. マスキング量は、マスクする雑音などが存在するとき、マスクされる音の最小可聴域の音圧レベル上昇量で示される。

この記述は正しいです。
マスキングとは、ある音が他の音によって聴こえにくくなる現象のことで、マスキング量はその影響で最小可聴域(ヒトが聴こえる最も小さな音)の音圧レベルがどれだけ上昇するかを示します。

選択肢2. ヒトの聴器で聴き取ることのできる周波数帯の範囲は、約10オクターブである。

この記述は正しいです。
ヒトの可聴範囲は一般的に20Hz~20,000Hz(20kHz)とされ、これは約10オクターブの範囲に相当します。

選択肢3. 聴覚の刺激となる音には、鼓膜を通じた空気の振動による音と、骨を通じて伝わる音がある。

この記述は正しいです。
ヒトは空気の振動によって音を聴く「気導」と、骨を通して音を感じる「骨導」の2つの経路で音を聴くことができます。骨導は、例えば骨伝導ヘッドホンや自身の声を認識する際に利用されます。

選択肢4. オージオメータを用いた聴力検査で測定されたマイナスの測定値は、聴力が基準よりも良いことを意味する。

この記述は正しいです。
オージオメータによる聴力検査では、正常な聴力の基準を0dB(デシベル)として、より小さな音を聴き取ることができる場合にマイナスの値が表示されます。つまり、マイナスの値は聴力が良いことを意味します。

選択肢5. ヒトの聴覚が最も敏感な周波数は、8,000Hz付近である。

この記述は不適切です。
ヒトの耳が最も敏感に感じる周波数は 2,000Hz~4,000Hz付近 であり、8,000Hzは比較的高い周波数で、そこまで敏感ではありません。この範囲は、会話音や警告音が多く含まれるため、ヒトが聞き取りやすくなっています。

まとめ

「ヒトの聴覚が最も敏感な周波数は、8,000Hz付近である。」が不適切です。ヒトの耳が最も敏感なのは 2,000Hz~4,000Hz であり、8,000Hzではありません。他の選択肢は正しい内容です。

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