建築物環境衛生管理技術者（ビル管理士）過去問
第49回（令和元年度（2019年））
問65 (空気環境の調整問65)

問題文

蒸気圧縮式冷凍機における圧縮機の種類と特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

付箋

付箋は自分だけが見れます（非公開です）。

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、「新しく出題する（ここをクリック）」をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者（ビル管理技術者）試験第49回（令和元年度（2019年））問65（空気環境の調整問65）（訂正依頼・報告はこちら）

蒸気圧縮式冷凍機における圧縮機の種類と特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

正解！素晴らしいです

残念...

不適当なものは「自然冷媒（アンモニア、CO2等）を使用する機種では、通常の冷媒を使用する場合よりも低い圧縮比で使用される。」です。

選択肢1. 往復動圧縮機は、シリンダ内のピストンを往復運動することで、冷媒ガスを圧縮する。

ピストンがシリンダ内を動くことで冷媒を圧縮する仕組みのため、この記述は正しいです。

選択肢2. スクロール圧縮機は、渦巻き状の固定スクロールと渦巻き状の旋回スクロールの旋回により、冷媒を圧縮する。

スクロール圧縮機は、固定されたスクロールと動くスクロールによって冷媒を徐々に圧縮していく方式です。この記述は正しいです。

選択肢3. スクリュー圧縮機を用いた冷凍機は、スクロール圧縮機を用いたものよりも冷凍容量の大きな範囲で使用される。

スクリュー圧縮機は、大型の冷凍機に適しており、スクロール圧縮機よりも大きな容量の冷凍機に使用されます。この記述は正しいです。

選択肢4. 自然冷媒（アンモニア、CO₂等）を使用する機種では、通常の冷媒を使用する場合よりも低い圧縮比で使用される。

CO2冷媒（R744）やアンモニア（NH3）は、一般的なフロン系冷媒よりも高い圧縮比が必要なことが多いです。特にCO2冷媒は、超臨界領域での動作が多く、高圧運転が求められます。この記述は誤りです。

選択肢5. 遠心圧縮機を用いた冷凍機は、羽根車の高速回転が可能であり、大容量としてもコンパクトな機種とすることができる。

遠心圧縮機は、羽根車（インペラー）の高速回転によって冷媒を圧縮する方式で、大容量の冷凍機に適しています。この記述は正しいです。

まとめ

自然冷媒を使用する冷凍機は、一般的なフロン系冷媒よりも高い圧縮比が必要になるため、「低い圧縮比で使用される」という記述は誤りです。

参考になった数2