建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問102 (建築物の構造概論 問102)
問題文
建築物の消防用設備に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問102(建築物の構造概論 問102) (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の消防用設備に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- 煙感知器は、熱感知器に比べ火災の検知が早く、アトリウムや大型ドームのような大空間での火災感知に適している。
- 差動式熱感知器は、定められた温度を一定時間以上超え続けた場合に作動する。
- 小規模社会福祉施設では、上水道の給水管に連結したスプリンクラ設備の使用が認められている。
- ハロゲン化物消火設備は、負触媒作用による優れた消火効果があり、コンピュータルーム、図書館など水損被害が懸念される用途の空間で普及している。
- 排煙設備は、消防法施行令に定めるところの消防の用に供する設備に含まれる。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も適当なのは「小規模社会福祉施設では、上水道の給水管に連結したスプリンクラ設備の使用が認められています。」です。
煙感知器は、煙を感知して火災を早期に検出するため、熱感知器よりも早く作動することが多いです。しかし、大空間では煙が拡散してしまい、感知器に届きにくくなるため、アトリウムや大型ドームなどでは適しているとは限りません。
差動式熱感知器は、周囲の温度が急激に上昇したときに作動する仕組みです。一定の温度を超え続けることで作動するわけではないため、この記述は正しくありません。
小規模の社会福祉施設では、専用の水槽やポンプを設けなくても、上水道に直接接続するスプリンクラー設備の設置が認められています。これは、設備の設置負担を軽減しつつ、一定の防火対策を確保するための措置です。
ハロゲン化物消火設備は、ガス系の消火設備で、電気機器や精密機器を水で濡らさずに消火できるため、コンピュータルームや図書館などで使用されてきました。しかし、環境への影響(オゾン層破壊)の問題から、現在では使用が減少し、代替の消火方法が採用されています。
消防法施行令で消防の用に供する設備に含まれるのは、消火、警報、避難に関する設備です。排煙設備は火災時の煙を排出するための設備であり、消防法ではなく建築基準法に基づいて設置が求められることが多いため、この記述は適切ではありません。
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