建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問120 (給水及び排水の管理 問120)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問120(給水及び排水の管理 問120) (訂正依頼・報告はこちら)

給湯設備に使用される加熱装置に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • ガスマルチ式給湯機は、小型のガス瞬間湯沸器を複数台連結してユニット化したものである。
  • ヒートポンプは、排熱を利用した給湯熱源機器として使用される。
  • 間接加熱方式は、蒸気や高温の温水を熱源として、加熱コイルで給湯用の水を加熱するものである。
  • ボイラは、伝熱面積とゲージ圧力により、ボイラ、小型ボイラ、簡易ボイラに分類される。
  • 給湯用貫流ボイラは、出湯温度が安定しているので、大規模のシャワー設備の給湯に適している。

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この過去問の解説 (1件)

01

給湯用貫流ボイラは、出湯温度が安定しているので、大規模のシャワー設備の給湯に適している。」は不適当な記述です。
貫流ボイラは立ち上がりが早い一方で、湯温の変動が大きいため、大規模なシャワー設備には適していません。

選択肢1. ガスマルチ式給湯機は、小型のガス瞬間湯沸器を複数台連結してユニット化したものである。

適切な記述です。
ガスマルチ式給湯機は、小型の瞬間湯沸器を複数連結することで、必要なお湯の量に応じて作動する台数を調整し、効率的に運転できるシステムです。

選択肢2. ヒートポンプは、排熱を利用した給湯熱源機器として使用される。

適切な記述です。
ヒートポンプは、空気や排熱から熱エネルギーを回収し、それを利用してお湯を作る省エネルギー型の給湯システムです。エネルギー効率が高く、環境負荷を低減できます。

選択肢3. 間接加熱方式は、蒸気や高温の温水を熱源として、加熱コイルで給湯用の水を加熱するものである。

適切な記述です。
間接加熱方式は、熱源として蒸気や高温水を用い、直接水を加熱するのではなく、熱交換器を介して加熱する方式です。主に大規模な給湯設備に使用されます。

選択肢4. ボイラは、伝熱面積とゲージ圧力により、ボイラ、小型ボイラ、簡易ボイラに分類される。

適切な記述です。
ボイラは、伝熱面積や圧力によって分類され、法的な規制や管理基準が異なります。小型ボイラや簡易ボイラは比較的小規模な施設で使用されます。

選択肢5. 給湯用貫流ボイラは、出湯温度が安定しているので、大規模のシャワー設備の給湯に適している。

不適当な記述です。
貫流ボイラは、瞬間的に水を加熱するため、湯温の立ち上がりは早いですが、使用量が変動すると湯温が安定しにくい特徴があります。そのため、大規模なシャワー設備のように一度に多くのお湯を安定供給する用途には適していません。

まとめ

貫流ボイラは湯温の変動が大きいため、大規模なシャワー設備には適していません。
大規模な給湯には、湯温が安定しやすい貯湯式ボイラや間接加熱方式のシステムが適しています。

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