建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問133 (給水及び排水の管理 問133)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問133(給水及び排水の管理 問133) (訂正依頼・報告はこちら)

排水通気設備の保守管理に関する用語の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • 敷地内排水管内の清掃 ―――――――――― ロッド法
  • 敷地外からの建築物内への雨水の浸入 ――― 可動式の堤防装置
  • 床下式の掃除口 ――――――――――――― 鋼製プラグ
  • 排水槽の清掃 ―――――――――――――― 空気呼吸器
  • 厨(ちゅう)房排水槽の水位感知 ――――― フロートスイッチ

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この過去問の解説 (1件)

01

床下式の掃除口 ―― 鋼製プラグ が不適当です。
床下式の掃除口は配管の内部点検や通管作業のためにねじ込み式のプラグで密閉します。このプラグは湿気が多い床下でも錆びにくい 黄銅(真ちゅう)や青銅製 が一般的で、鋼製だと腐食しやすく開閉が困難になるおそれがあります。

選択肢1. 敷地内排水管内の清掃 ―――――――――― ロッド法

連結式のロッドを掃除口から差し込み、ブラシやゴム弁で管内の堆積物を押し流す手動清掃法です。小口径管の維持管理に広く使われます。

選択肢2. 敷地外からの建築物内への雨水の浸入 ――― 可動式の堤防装置

大雨や高潮時に出入口をふさぐ止水板(防水板)は取り外し式・跳ね上げ式などがあり、敷地外からの浸水対策として適切です。

選択肢3. 床下式の掃除口 ――――――――――――― 鋼製プラグ

先述のとおり鋼製は錆や固着のリスクが高く、床下掃除口には適しません。不適当です。

選択肢4. 排水槽の清掃 ―――――――――――――― 空気呼吸器

排水槽内は硫化水素・メタンなど有毒ガスが滞留するため、作業者は送気式やボンベ式の空気呼吸器を着用して安全を確保します。

選択肢5. 厨(ちゅう)房排水槽の水位感知 ――――― フロートスイッチ

グリーストラップや厨房排水槽では、浮き球(フロート)が上下してポンプの自動運転や警報を行う方式が一般的です。

まとめ

排水設備の保守管理では

材料の耐食性

作業安全の確保

自動化・監視機能

が重要です。床下のような湿潤環境では、錆びやすい鋼製部品は避け、耐久性の高い黄銅・青銅などを選ぶことが基本となります。

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