建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問172 (ねずみ、昆虫等の防除 問172)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問172(ねずみ、昆虫等の防除 問172) (訂正依頼・報告はこちら)

殺虫剤やその有効成分に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
  • メトフルトリンは、常温揮散でも効力を発揮する。
  • ULV処理には、専用の油剤を使用する。
  • ジフルベンズロンは、幼若ホルモン様化合物である。
  • 乳剤は、煙霧処理に使用される。
  • KT50の値が小さいほど、致死効力が高い。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

殺虫剤にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる有効成分や作用の仕方があります。揮発性や処理方法、昆虫の成長への影響、薬剤の評価指標などを正しく理解することが大切です。各選択肢について詳しく見ていきます。

選択肢1. メトフルトリンは、常温揮散でも効力を発揮する。

この記述は適当です。メトフルトリンはピレスロイド系殺虫成分の一つで、常温でも揮発しやすく、蒸散型殺虫剤として使用されます。電気蚊取りや防虫剤などに利用され、加熱せずに空気中へ広がることで効果を発揮します。

選択肢2. ULV処理には、専用の油剤を使用する。

この記述は不適当です。ULV(Ultra Low Volume)処理は、超低容量の水性薬剤や油性薬剤を微細な粒子として空間に散布する方法です。必ずしも油剤だけを使用するわけではなく、水剤も用いられます。

選択肢3. ジフルベンズロンは、幼若ホルモン様化合物である。

この記述は不適当です。ジフルベンズロンは、昆虫のキチン合成を阻害する作用を持つ昆虫成長制御剤(IGR)の一種ですが、幼若ホルモン様化合物ではありません。幼若ホルモン様化合物に分類されるのはメトプレンなどで、ジフルベンズロンとは作用機序が異なります。

選択肢4. 乳剤は、煙霧処理に使用される。

この記述は不適当です。乳剤は水に希釈して散布するタイプの薬剤であり、煙霧処理には適しません。煙霧処理には、煙霧専用の油剤や可燃性の成分を含んだ薬剤が使われます。

選択肢5. KT50の値が小さいほど、致死効力が高い。

この記述は不適当です。KT50(Knockdown Time 50)は、殺虫剤を使用した際に昆虫が動けなくなるまでの時間を示す指標です。値が小さいほど、昆虫が素早く行動不能になることを意味しますが、必ずしも致死効力が高いわけではありません。致死性を評価する指標にはLD50(半数致死量)などがあります。

まとめ

メトフルトリンは常温でも揮散しやすく、加熱しなくても効果を発揮する特徴を持ちます。ULV処理には水剤も使用されるため、専用の油剤が必須ではありません。ジフルベンズロンは幼若ホルモン様化合物ではなく、キチン合成阻害剤に分類されます。乳剤は煙霧処理には適さず、KT50は昆虫が動けなくなる時間を示すもので、致死効力の指標ではありません。殺虫剤の特性を正しく理解し、適切な方法で使用することが重要です。

参考になった数2