建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問179 (ねずみ、昆虫等の防除 問179)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問179(ねずみ、昆虫等の防除 問179) (訂正依頼・報告はこちら)

ねずみ・昆虫等及び鳥類の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • ドバトの捕獲や卵の除去を行う際は、自治体等の長の許可が必要である。
  • ネズミと昆虫では、薬剤抵抗性の発達の原理が異なる。
  • ネッタイトコジラミは、近年、東京都内の宿泊施設でも散見されている。
  • 防除は、発生時対策より発生予防対策に重点を置いて実施する。
  • 吸血昆虫を対象にした人体用忌避剤として、イカリジンがある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

ねずみ・昆虫・鳥類の防除には、それぞれ適した方法があり、法的規制や薬剤抵抗性の違いを理解することが重要です。近年では、都市部でのトコジラミの発生や、忌避剤の利用拡大などが話題になっています。選択肢を順番に検討していきます。

選択肢1. ドバトの捕獲や卵の除去を行う際は、自治体等の長の許可が必要である。

この記述は 適当 です。ドバト(カワラバト)は 鳥獣保護管理法 により保護されており、無許可で捕獲したり卵を撤去したりすることはできません。防除を行う際は、自治体(都道府県知事など)の許可を得る必要があります。

選択肢2. ネズミと昆虫では、薬剤抵抗性の発達の原理が異なる。

この記述は 不適当 です。ネズミと昆虫の薬剤抵抗性の発達の仕組みは基本的に同じで、 世代を重ねるうちに抵抗性を持つ個体が生き残り、集団全体に広がっていく という自然選択の原理によるものです。確かに、ネズミには「学習効果」によって毒餌を避ける行動を身につけることがありますが、薬剤抵抗性の進化は昆虫と同様の遺伝的な選択によるものです。この点で、「原理が異なる」という記述は誤りです。

選択肢3. ネッタイトコジラミは、近年、東京都内の宿泊施設でも散見されている。

この記述は 適当 です。トコジラミ(ナンキンムシ)の一種であるネッタイトコジラミは、海外からの旅行者や荷物を介して持ち込まれることが多く、東京都内のホテルや宿泊施設でも発生が報告されています。特に近年では、国際的な移動が増えたことで被害が拡大しています。

選択肢4. 防除は、発生時対策より発生予防対策に重点を置いて実施する。

この記述は 適当 です。ねずみや害虫の防除では 発生を未然に防ぐことが最も重要 です。例えば、ねずみの侵入を防ぐための建物の隙間対策や、ゴミの管理を徹底することは、発生後に駆除するよりも効果的です。IPM(総合的有害生物管理)においても、環境的対策を優先し、発生を防ぐことが推奨されています。

選択肢5. 吸血昆虫を対象にした人体用忌避剤として、イカリジンがある。

この記述は 適当 です。イカリジンは、日本でも厚生労働省により承認されている忌避剤で、蚊やマダニなどの吸血昆虫に効果があります。DEET(ディート)と並ぶ代表的な忌避剤成分であり、虫除けスプレーなどに使用されています。

まとめ

・ドバトの捕獲や卵の除去には自治体の許可が必要。

・ネッタイトコジラミは東京都内の宿泊施設でも発生している。

・防除では、発生後の駆除よりも、予防対策が重視される。

・イカリジンは、吸血昆虫に効果のある人体用忌避剤として使用されている。

一方で、「ネズミと昆虫の薬剤抵抗性の発達の原理が異なる」という記述は誤りです。どちらも 自然選択の原理 により、抵抗性のある個体が生き残り、集団に広がっていく仕組みです。ネズミには学習による忌避行動もありますが、薬剤耐性の進化そのものは昆虫と同じメカニズムです。

参考になった数1