建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問118 (給水及び排水の管理 問118)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問118(給水及び排水の管理 問118) (訂正依頼・報告はこちら)
- 循環式給湯設備の下向き配管方式における給湯横主管は、1/200以上の下り勾配とする。
- 返湯管に銅管を用いる場合は、潰食を考慮して管内流速を1.2m/s 以下とする。
- ライニング鋼管における単式の伸縮管継手の設置間隔は、50m 程度とする。
- 貯湯槽の容量は、ピーク時の必要容量の1〜2時間分を目安とする。
- 耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は、90°C以下で使用する。
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この過去問の解説 (1件)
01
ライニング鋼管における単式の伸縮管継手の設置間隔を50 m程度とする という説明が不適当です。単式(片方向)の伸縮管継手は吸収できる伸縮量が小さく、給湯配管ではおおむね 30 m程度 を限度に設けるのが一般的です。50 mでは熱膨張を吸収しきれず、管や支持部材に過大な応力がかかります。
可とう継手(フレキシブルジョイント)は地震やポンプ振動による変位を緩和し、配管の破損を防ぐ目的で使われます。内容は妥当です。
銅管は高流速でエロージョン・コロージョンを起こしやすいため、1 m/s前後を上限とする設計指針があり、1.2 m/s以下とする考え方は適切です。
単式継手は伸縮量が片側のみで小さいため、30 m程度で設置するのが標準です。50 mは長すぎるため不適当です。
ビルの中央式給湯では、ピーク使用量の約1時間分を基本に、用途によっては2時間分まで見込むことがあります。おおむね許容範囲です。
耐熱PVC(HT-PVC)は許容最高温度を90 °C程度に設定しており、記述は正しいです。
給湯配管では熱膨張の吸収が重要です。単式伸縮継手は30 m程度で入れると覚えておけば、過大なスパン設定を避けられます。
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