建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問120 (給水及び排水の管理 問120)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問120(給水及び排水の管理 問120) (訂正依頼・報告はこちら)
- 樹脂管の許容使用圧力は、使用温度が高くなると低下する。
- ステンレス鋼管は隙間腐食が生じる可能性があるので、入念な施工が要求される。
- 耐熱性硬質塩化ビニルライニング鋼管の接続には、管端防食継手を使用する。
- 返湯管のない単管式の給湯配管に銅管を用いる場合は、給湯循環配管に用いる場合より腐食の発生する可能性が高い。
- ステンレス鋼管と銅管の線膨張係数は、ほぼ等しい。
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この過去問の解説 (1件)
01
もっとも不適当なのは 「返湯管のない単管式の給湯配管に銅管を用いる場合は、給湯循環配管に用いる場合より腐食の発生する可能性が高い。」 という記述です。
銅管は水が循環し続けて流速が高い循環配管の方が腐食を起こしやすく、単管式(給湯管だけで戻りがない方式)では腐食の心配が小さくなります。
樹脂は温度が上がると柔らかくなり、同じ圧力でも変形しやすくなります。したがって最高許容圧力は温度とともに下がります。
ステンレスでもゴムパッキンや金具とのわずかな隙間に水がたまると、塩化物イオンの影響で隙間腐食が起こります。継手部の清掃や水質管理が欠かせません。
ライニング鋼管は切断面から鋼が露出します。管端防食継手でライニングをかぶせることでサビを防ぐ方法が標準です。
実際は逆です。銅管は温水が高速で循環し続けると気泡や乱流で侵食腐食が起こりやすく、単管式のように流れが少ない系の方が腐食しにくいと報告されています。この記述は不適当です。
両者とも約16〜17×10⁻⁶/℃でほぼ同じ値です。温度変化による伸び縮みの量が似ているため、混合配管でも熱膨張差による応力が発生しにくい特長があります。
最も不適当なのは銅管の腐食に関する記述です。流速と温度が高い循環配管の方が銅管の侵食腐食やピンホールの原因になりやすいことを押さえておきましょう。
樹脂管は温度が上がると圧力に弱くなる、ステンレス鋼管は隙間腐食への注意が必要など、材質ごとにリスクと対策が異なります。
配管材料を選ぶ際は、「温度」「流速」「水質」「接続方法」を総合的に考え、安全で長持ちする給湯設備を計画することが大切です。
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