建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問124 (給水及び排水の管理 問124)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問124(給水及び排水の管理 問124) (訂正依頼・報告はこちら)
- 雨水の集水場所は、原則として建築物の屋根面とする。
- 雨水処理において、生物処理法が用いられる。
- 雨水利用率とは、雨水集水量に対する雨水利用量の割合である。
- 雨水処理において、消毒装置は雨水貯留槽の下流側に設置する。
- 雨水貯留槽に流入する立て管には、豪雨時の満水対策として、緊急停止弁などを設ける。
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この過去問の解説 (1件)
01
もっとも不適当なのは 雨水処理において、生物処理法が用いられる。 という記述です。
雨水は生活排水と違って有機物が少ないため、処理は沈砂・ろ過・消毒程度で十分です。微生物を培養して有機物を分解する生物処理法は一般に採用されません。
屋根面は地表より汚れが少なく、ごみや土砂の混入を抑えやすいため、雨水利用では屋根面集水が基本とされています。
雨水は有機物が少なく、生物処理を行うメリットがほとんどありません。必要なのはごみ除去と消毒が中心で、この記述は不適当です。
定義どおりで適切です。雨水をどれだけ有効利用できたかを示す指標として使われます。
貯留槽で沈殿させた後に消毒を行うことで、薬剤の効果を高め、槽内での薬剤残留を防げます。配置は下流側が正解です。
貯留槽が満水になると屋根側へ逆流して漏水の恐れがあるため、立て管に緊急停止弁やバイパスを設けて安全を確保します。
誤りは生物処理法の採用でした。雨水は比較的きれいなので、物理・化学的処理と消毒が中心です。
用語も整理しましょう。雨水利用率は「集めた雨水のうち実際に使えた割合」を示し、上水代替率とは別物です。
集水場所・消毒位置・満水対策など、設備の基本ルールを押さえておくと、設計も点検もスムーズに行えます。
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