建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問125 (給水及び排水の管理 問125)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問125(給水及び排水の管理 問125) (訂正依頼・報告はこちら)

次の雑用水処理設備のうち、色度及び臭気の除去に最も適したものはどれか。
  • 沈砂槽
  • 回転板接触槽
  • ばっ気槽
  • 活性炭処理装置
  • ろ過装置

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この過去問の解説 (1件)

01

最も適しているのは 活性炭処理装置 です。活性炭は微細な孔に色やにおいの原因物質を吸着する力があり、上水や雑用水の脱色・脱臭に広く使われています。

選択肢1. 沈砂槽

砂や砂利など重いごみを沈めて取り除く設備です。色やにおいの原因になる溶けた成分はほとんど取れません。

選択肢2. 回転板接触槽

円盤に付いた微生物が有機物を分解し、BOD を下げる装置です。主目的は有機汚濁の除去であり、色度・臭気対策には向きません。

選択肢3. ばっ気槽

空気を送って酸化や脱気を行うので、軽い臭いは薄まりますが、色の原因物質は残ります。色度・臭気の両方を十分に下げるには力不足です。

選択肢4. 活性炭処理装置

活性炭の多孔質表面が色素や悪臭成分を強く吸着します。水道の高度処理や雑用水リサイクルで脱色・脱臭の定番となっています。

選択肢5. ろ過装置

砂や繊維でこし取る方式は濁りや浮遊物には効果的ですが、溶けた色素や臭気成分は粒子が小さく、除去率が低くなります。

まとめ

活性炭は色も臭いも一度に下げられる ことが最大の利点です。

砂を落とす沈砂槽、BOD を下げる生物処理、濁りをこすろ過など、各装置の役割を整理しておくと設備選定がスムーズになります。

雑用水を安全に再利用するには、目的に合った処理の組み合わせと、定期的な活性炭の交換・洗浄が欠かせません。

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