建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問132 (給水及び排水の管理 問132)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問132(給水及び排水の管理 問132) (訂正依頼・報告はこちら)

排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 排水管の掃除口の設置間隔は、管径100mm を超える場合、通常30m 以内とする。
  • 雨水ますの流出管は、流入管よりも管底を20mm 程度下げて設置する。
  • 排水ますは、敷地排水管の直管が長い場合、敷地排水管の管内径の150倍程度に設置する。
  • 飲料用貯水槽の間接排水管の排水口空間は、最小150mm とする。
  • 自然流下式の排水横管の勾配は、管内流速が0.6〜1.5m/sになるように設ける。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

もっとも不適当なのは 排水ますは、敷地排水管の直管が長い場合、敷地排水管の管内径の150倍程度に設置する。 という記述です。
排水ますを設ける間隔の目安は 管内径の約120倍 が基準であり、150倍では離れすぎて清掃や点検が難しくなります。

選択肢1. 排水管の掃除口の設置間隔は、管径100mm を超える場合、通常30m 以内とする。

管径が100 mmを超える排水管では、掃除口(点検口)は30 m以内に一つ設けるのが標準です。これにより管内に堆積した汚れを適切に除去できます。

選択肢2. 雨水ますの流出管は、流入管よりも管底を20mm 程度下げて設置する。

流出側をわずかに下げることで土砂やごみをます内に沈め、管内への流入を防ぎます。20 mm前後の落差は実務で広く採用されています。

選択肢3. 排水ますは、敷地排水管の直管が長い場合、敷地排水管の管内径の150倍程度に設置する。

実際の目安は120倍程度です。150倍では点検間隔が長くなり、詰まりや漏水を早期に発見できません。

選択肢4. 飲料用貯水槽の間接排水管の排水口空間は、最小150mm とする。

汚水の逆流を確実に防ぐため、大きな空気層(排水口空間)を取り、最低150 mmを確保する決まりになっています。

選択肢5. 自然流下式の排水横管の勾配は、管内流速が0.6〜1.5m/sになるように設ける。

この流速範囲なら固形物を押し流す自浄作用が働きやすく、摩耗や騒音も抑えられます。したがって勾配の考え方として適切です。

まとめ

排水ますの設置間隔は「管径の120倍」が目安であり、150倍は離隔が大きすぎます。

掃除口・雨水ます・排水口空間・横管勾配などは、いずれも点検のしやすさと衛生確保を目的とした寸法基準です。

基準値を守ることで、詰まり・逆流・悪臭などのトラブルを未然に防ぎ、維持管理を容易にできます。

参考になった数0