建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問135 (給水及び排水の管理 問135)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問135(給水及び排水の管理 問135) (訂正依頼・報告はこちら)
- 小便器の排水管内に付着した尿石は、アルカリ性洗剤を用いて除去する。
- 排水管内部の詰まり具合や腐食状況は、内視鏡や超音波厚さ計により確認できる。
- ロッド法は、1〜1.8m のロッドをつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入し清掃する方法である。
- 排水横管の清掃に用いるスネークワイヤ法は、一般に長さ25m 以内で用いられる。
- 排水立て管の清掃に用いる高圧洗浄法は、5〜30MPaの圧力の水を噴射し、排水管内を洗浄する方法である。
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は、「小便器の排水管内に付着した尿石は、アルカリ性洗剤を用いて除去する。」です。
この問題は、排水通気設備の維持管理に関するものです。
排水通気設備の維持管理では、詰まりや腐食の予防・除去が重要であり、
適切な清掃方法と機器の選定が求められます。
特に尿石除去には化学的性質の理解が必要で、
誤った洗剤の使用は、効果がないばかりか設備を傷める可能性があります。
各清掃法の特徴や使用条件を正確に把握することが、
衛生管理技術者としての基本です。
不適当です。尿石は主にリン酸カルシウムなどのアルカリ性成分で構成されており、
アルカリ性洗剤では効果的に除去できません。
化学的には酸性洗剤(塩酸系など)を用いることで、
尿石を中和・溶解させることができます。
アルカリ性洗剤は油脂汚れや有機物除去には有効ですが、
尿石には効果は発揮できません。
正しいです。内視鏡(ファイバースコープ)を用いることで、
排水管内部の汚れや詰まりの状況を直接目視で確認することができます。
また、超音波厚さ計は管の肉厚を測定することで腐食の進行度を把握できます。
これらは非破壊検査手法として広く使われており、
排水設備の維持管理において有効です。
正しいです。ロッド法は、硬質のロッド(棒)を複数連結して排水管内に挿入し、
手動で汚れや詰まりを除去する方法です。
特に比較的短距離の排水管や曲がりの少ない配管に適しており、
簡便で設備が不要なため、現場での応急処置にも使われます。
ロッドの長さは1〜1.8mが一般的に使用されます。
正しいです。スネークワイヤ法は、柔軟性のあるワイヤーを排水管内に挿入し、
回転させながら汚れを除去する方法です。
特に排水横管のように長くて曲がりの多い配管に適しており、
25m以内の長さで使用されることが多いです。
電動式や手動式があり、詰まりの程度に応じて使い分けられます。
高圧洗浄法は、ノズルから高圧水を噴射して、
排水管内の汚れや付着物を除去する方法であり、
特に排水立て管のような垂直配管に有効です。
圧力は5〜30MPa程度が一般的で、管径や汚れの程度に応じて調整します。
洗浄効果が高く、定期的なメンテナンスに用いられます。
適切な圧力設定が重要です。
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