建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問139 (給水及び排水の管理 問139)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問139(給水及び排水の管理 問139) (訂正依頼・報告はこちら)
- 沈殿分離槽 ―――― 溶存酸素濃度
- 汚泥貯留槽 ―――― スカムの貯留状況
- 流量調整槽 ―――― ポンプの作動水位
- 接触ばっ気槽 ――― 生物膜の生成状況
- 消毒槽 ―――――― 沈殿物の堆積状況
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは 「沈殿分離槽 ―――― 溶存酸素濃度」 という組み合わせです。
沈殿分離槽では、主に固形物(汚泥)を沈殿させることが目的であり、溶存酸素濃度を直接測定することは通常ありません。溶存酸素濃度は主にばっ気槽や接触ばっ気槽などの生物処理槽で重要な指標です。
沈殿分離槽は物理的に固形物を沈殿させて分離する役割を持ちます。したがって、溶存酸素濃度の測定は直接的な点検項目ではありません。通常は汚泥の堆積状況や沈殿の効率を確認します。したがって、この記述は不適当です。
汚泥貯留槽は処理された汚泥を一時的に貯める場所です。ここではスカム(浮遊する固形物)の貯留状況を確認するのが適切です。スカムが蓄積することは問題になるため、定期的にその確認を行います。
流量調整槽は流量の変動を吸収するための設備です。この槽に設置されたポンプが正常に機能しているか、適切な水位で作動しているかを確認することが重要です。これも適切な点検項目です。
接触ばっ気槽では、微生物が汚水中の有機物を分解します。そのため、生物膜の形成状況(微生物の繁殖具合)を確認することが重要です。これも適切な点検項目です。
消毒槽は汚水中の病原菌を殺菌する目的で使用されますが、ここでは沈殿物が堆積することはほとんどありません。消毒槽で重要なのは消毒剤の濃度や反応時間の確認です。沈殿物の堆積状況は主に沈殿分離槽で確認する項目です。
沈殿分離槽と溶存酸素濃度の組み合わせが不適当です。沈殿分離槽は物理的に汚泥を分離するため、溶存酸素濃度の確認は直接的な点検項目ではありません。
浄化槽の各部分は、それぞれの役割に応じた適切な点検が求められます。たとえば、接触ばっ気槽では生物膜の状態、消毒槽では消毒効果が重要です。
定期的な点検と維持管理が浄化槽の正常運転を確保し、効率的な水処理を支えることに繋がります。
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