建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問74 (空気環境の調整 問74)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問74(空気環境の調整 問74) (訂正依頼・報告はこちら)
- フレキシブル継手は、ダクトと吹出し口を接続する際に、位置を調整するために用いられる。
- 防火ダンパの羽根及びケーシングは、一般に板厚が1.5mm以上の鋼板で製作される。
- グリル型吹出し口は、誘引効果が高いので、均一度の高い温度分布が得やすい。
- 低圧の亜鉛鉄板製長方形ダクトでは、一般に板厚が0.5〜1.2mmのものが用いられる。
- グラスウールダクトは、消音効果が期待できる。
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は、「グリル型吹出し口は、誘引効果が高いので、均一度の高い温度分布が得やすい。」です。
この問題は、ダクトとその付属品に関するものです。
空調設備におけるダクトとその付属品は、
空気の流れや温度・騒音・安全性に大きく関わる重要な要素です。
ダクトの材質や板厚は圧力条件に応じて選定され、継手や吹出し口の形状も機能性に直結します。
特に吹出し口の誘引効果は、温度分布や気流の均一性に影響しますが、グリル型は誘引効果が低く、
均一な温度分布には不向きです。
正しいです。フレキシブル継手は、柔軟性のある素材で構成されており、
ダクトと吹出し口、あるいは機器との接続部に使用されます。
施工時の位置調整や振動の吸収、騒音の低減にも効果があり、
特に機器の微妙なズレや設置誤差を吸収する役割を果たします。
空調設備の施工性と運転安定性を高めるために不可欠な部材です。
正しいです。防火ダンパは火災時にダクトを遮断して、
火炎や煙の拡散を防ぐ重要な安全装置であり、
高温環境でも変形しない強度が求められます。
ですので、羽根やケーシングには1.5mm以上の、
厚みを持つ鋼板が使用されるのが一般的です。
耐熱性・耐久性・構造安定性を確保するための基準です。
誤りです。グリル型吹出し口は、主に水平または垂直方向に空気を送る構造で、
見た目がシンプルで設置しやすい反面、
誘引効果(周囲の空気を巻き込む力)は低いです。
誘引効果が高いのはノズル型やスロット型などであり、
空気を遠くまで飛ばしながら周囲の空気を巻き込み、
温度分布を均一にします。
正しいです。低圧ダクトは、空気圧が比較的低い環境で使用されるため、
構造的に過度な強度は必要ありません。
亜鉛鉄板(亜鉛めっき鋼板)は耐食性に優れ、
空調ダクトに広く用いられていて、板厚は0.5〜1.2mmが一般的です。
板厚はダクトの寸法や使用圧力に応じて選定されます。
正しいです。グラスウールダクトは、断熱材としてグラスウール(ガラス繊維)を用いたダクトであり、
空気の流れによる騒音を吸収する効果があります。
特に送風機や吹出し口付近で発生する高周波音に対して有効で、
静音性を求める空調設計時に使用されます。
断熱性にも優れており、冷暖房効率の向上にも寄与します。
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