建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問105 (給水及び排水の管理 問106)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問105(給水及び排水の管理 問106) (訂正依頼・報告はこちら)

給水及び排水の管理に関する用語と単位の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • 水の比熱 ――――――― kJ/(kg・°C)
  • 腐食速度 ――――――― mm/年
  • 塩化物イオン ――――― mg/L
  • 揚水ポンプの揚程 ――― m
  • 水槽照度率 ―――――― lm/m2

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「水槽照度率 ― lm/m2」です。

 

この問題は、給水及び排水の管理の用語の関するものです。

給水・排水管理では、水質・流量・圧力・腐食・揚程など多様な物理量が関係し、

それぞれに適切な単位が定められています。

単位の誤認は設計・運用・保守において、重大なトラブルを招くため、正確な理解が求められます。

選択肢1. 水の比熱 ――――――― kJ/(kg・°C)

正しいです。水の比熱とは、1kgの水の温度を1°C上昇させるのに、

必要な熱量を示す物理量であり、単位は kJ/(kg・°C) が用いられます。

水の比熱は約4.18 kJ/(kg・°C) であり、空調・給湯・熱交換設計などにおいて、

重要な基礎データです。

選択肢2. 腐食速度 ――――――― mm/年

正しいです。腐食速度は、金属表面が腐食によって、

どれだけの厚さを失うかを示す指標であり、

単位は mm/年 が一般的です。

配管やタンクなどの耐久性評価に用いられ、環境や材質によって数値が変化します。

長期使用における安全性や保守計画に直結します。

選択肢3. 塩化物イオン ――――― mg/L

正しいです。塩化物イオン(Cl⁻)は、水質管理において重要な指標であり、

濃度は mg/L(ミリグラム毎リットル)で表されます。

高濃度の塩化物イオンは、金属腐食や味・臭気の原因となるため、

給水・排水・冷却水などの水質検査で高頻度で測定します。

選択肢4. 揚水ポンプの揚程 ――― m

正しいです。揚程とは、ポンプが水を持ち上げることができる高さを示す指標であり、

単位は m(メートル)です。揚程はポンプ選定において重要な要素であり、

建物の階高や配管抵抗を考慮して設計します。

揚程が不足すると目的の高さまで水を送れず、過剰だとエネルギーの無駄になります。

選択肢5. 水槽照度率 ―――――― lm/m2

不適当です。「水槽照度率」という用語は、

給排水管理や建築設備の分野では一般的に使用されなせん。

照度(lm/m²)は照明設計における単位であり、

水槽の管理指標としては不適切です。

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