建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問61 (空気環境の調整 問61)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問61(空気環境の調整 問61) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の熱負荷に関する組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
  • 壁体からの通過熱負荷 ――― 顕熱負荷
  • 人体による室内発熱負荷 ――― 顕熱負荷
  • ガラス窓からの通過日射熱負荷 ――― 顕熱負荷と潜熱負荷
  • 外気負荷 ――― 顕熱負荷
  • 照明による室内発熱負荷 ――― 顕熱負荷と潜熱負荷

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この過去問の解説 (1件)

01

✅ 顕熱負荷とは、温度の変化のみを伴う熱負荷のことです。
✅ 潜熱負荷とは、蒸発や凝縮などの状態変化を伴う熱負荷のことです。
✅ 壁やガラス、照明は状態変化をしないので「顕熱負荷」となります。
✅ 人体は体温で顕熱を発生し、汗が蒸発することで潜熱も関係します。
✅ 外気は温度の変化(顕熱)と湿度の変化(潜熱)の両方が影響します。

✅混乱しやすいポイントは「人体と外気」、これらは「顕熱+潜熱負荷」になります。

選択肢1. 壁体からの通過熱負荷 ――― 顕熱負荷

🎯 正しいです。


壁の中を熱が通っても、壁は溶けたり蒸発したりしません。
そのため、温度だけが変わる「顕熱負荷」になります。

選択肢2. 人体による室内発熱負荷 ――― 顕熱負荷

❌ 誤りです。

 

体温で室温が上がるのは「顕熱負荷」
汗が蒸発するのは「潜熱負荷」(水が気体になるため)
そのため、「顕熱負荷と潜熱負荷」になります。

選択肢3. ガラス窓からの通過日射熱負荷 ――― 顕熱負荷と潜熱負荷

❌ 誤りです。

 

日射で室温は上がりますが、ガラスは変化しません。
水が蒸発するわけではないので、「潜熱負荷」にはなりません。
そのため、「顕熱負荷」になります。

選択肢4. 外気負荷 ――― 顕熱負荷

❌ 誤りです。

 

外の空気が室内に入ると、温度が変わる(顕熱負荷)。
空気の水分が蒸発したり水になったりする(潜熱負荷)。
そのため、「顕熱負荷と潜熱負荷」になります。

選択肢5. 照明による室内発熱負荷 ――― 顕熱負荷と潜熱負荷

❌ 誤りです。

 

照明の熱は温度を上げるだけです。
水分を蒸発させるわけではないので、「潜熱負荷」になりません。
そのため、「顕熱負荷」になります。

まとめ

✅ 壁は温度だけ変わる → 「顕熱負荷」
✅ 人体は汗をかく → 「顕熱+潜熱負荷」
✅ ガラスは温度だけ変わる → 「顕熱負荷」
✅ 外気は湿度も変える → 「顕熱+潜熱負荷」
✅ 照明は温度だけ変わる → 「顕熱負荷」

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