建築物環境衛生管理技術者の過去問
第52回(令和4年度(2022年))
給水及び排水の管理 問111
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問題
第52回 建築物環境衛生管理技術者試験 給水及び排水の管理 問111 (訂正依頼・報告はこちら)
給水設備の汚染に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 飲料水用貯水槽は、六面点検ができるように設置する。
- 貯水槽の水抜き管は、貯水槽の最も低い部分から取り出す。
- 給水配管から消火設備配管系統へ給水する場合は、吐水口空間を確保した消火用水槽を設置する。
- 大気圧式バキュームブレーカは、常時圧力がかかる配管部分に設置する。
- 大容量の貯水槽の場合は、槽内に迂(う)回壁を設置して滞留水の発生を防止する。
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この過去問の解説 (1件)
01
給水設備の汚染に関する問題です。
問題で問われている語句と、その語句の意味を押さえましょう。
飲料水用貯水槽(受水槽)の設置に関しては、建築基準法に六面点検というものがあります。
角型タンク(受水槽の中の一つ)の天井面・底面・側面(側面は合計四面)の六面全てから、目で見て、簡単に点検できるスペースを確実に取るという決めごとです。
具体的には天井面は100cm、壁面と底面は60cm以上の空間を、確保する必要があります。
法令で貯水槽の水抜き管は、貯水槽の最も低い部分から取り出すことになっています。
給水のための配管への逆流を防ぐため、給水のための配管から消火設備への配管の系統へ給水する場合は、消火用水槽内部での水位と、給水口の高さとの距離を確保して、消火用水槽を設置します。
(消火用水槽は、火災時に消火活動に必要な十分な量の水を確保し、重力に逆らって大量の水を一気に汲み上げるために必要です。)
大気圧式バキュームブレーカは給水や給湯の系統の配管の中で、空気より低い圧力が発生した場合に、配管の中の水や湯が逆流することを防止するために、空気より低い圧力が発生した部分に、自動的に空気を入れる機能をもち、普段は圧力のかからない部分に取り付けるものになります。
大きいサイズの貯水槽において、貯水槽の水が入ってくるところから水が出ていくところまでの、水の流れが一定の道すじを、貯水槽の中の水は通りやすいです。
このため貯水槽の内部では、水の流れが出来にくい、水が滞留してしまう場所が出来てしまいます。
この水が滞留してしまう場所の発生を防ぐために、取り付けるのが迂(う)回壁になります。
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