給水設備の貯水槽に関する問題です。
問題で問われている語句と、その語句の意味を押さえましょう。
選択肢1. FRP製高置水槽は、槽内照度が100 lx以上になると、光合成により藻類が繁殖しやすい。
FRP製高置水槽は、水槽の中に光を通しやすいので、屋外にFRP製高置水槽を取り付ける場合には、水槽の中に、藻などが繁殖する場合があります。
槽内の明るさを示す照度が、100[xl] 以上になると、藻などの光合成により、繁殖しやすくなります。
現在では、光を内部に通しにくいFRPがありますが、古いFRP製高置水槽などでは、藻などが繁殖しないように、光を通しにくい塗料を、RP製高置水槽の外面または内面に、塗ることが必要であったりします。
選択肢2. 木製貯水槽は、断熱性に優れているため結露対策が不要である。
木製貯水槽は、かなり厚みのある木材で作ることが出来るので、断熱性が高く、結露の対策がいりません。
そして断熱性が高いということは、内部の水温があまり変わらないので、木製貯水槽の中に藻などが生えることもあまり無く、木製貯水槽の中の飲料水を、新鮮に保つことが出来るメリットもあります。
選択肢3. ステンレス鋼板製貯水槽は、気相部よりも液相部の腐食対策が必要である。
仮にボルトに錆が発生した場合は、錆は水槽の中の水に混じり、飲料水を汚染しますので、ステンレス鋼板製貯水槽では、気相部の錆に対する対策が必要になります。
選択肢4. FRP製貯水槽は、機械的強度が低いため耐震補強が必要である。
FRP製貯水槽は、建物の屋上などに取り付けた時から、紫外線・水、消毒剤である塩素などにより、劣化が進んでいきます。
ですので、FRP製貯水槽は機械的な強度が低くなりやすく、劣化したFRP製貯水槽では、地震などにも弱いので、耐震補強が必要です。
選択肢5. 鋼板製貯水槽には、一体成型構造にエポキシ樹脂を焼き付けコーティングしたものがある。
鋼(はがね)の板で作られた貯水槽には、鋼板製一体型ライニングタンクという、鉄製の水槽の全体の面に、樹脂でコーティングなどの表面処理をしたものがあります。