建築物環境衛生管理技術者の過去問
第52回(令和4年度(2022年))
給水及び排水の管理 問121

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問題

第52回 建築物環境衛生管理技術者試験 給水及び排水の管理 問121 (訂正依頼・報告はこちら)

給湯設備における省エネルギーに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 中央式給湯設備の循環ポンプは、省エネルギーのため、返湯管の温度が低下した場合に運転する。
  • 器具ごとに定流量弁を設置する。
  • 適切な給湯設備の制御方式を採用する。
  • 混合水栓の使用を避け、湯と水は別々の水栓とする。
  • 配管経路の短縮、配管の断熱等を行うことで、放熱損失を低減した配管とする。

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この過去問の解説 (1件)

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給湯設備における省エネルギーに関する問題です。

問題で問われている語句と、その語句の意味を押さえましょう。

選択肢1. 中央式給湯設備の循環ポンプは、省エネルギーのため、返湯管の温度が低下した場合に運転する。

中央式のお湯を作り・運ぶ設備の一部である、お湯を循環させるためのポンプは、お湯が使われ、返ってきたお湯の配管の温度が低下した場合に、運転をするという設定にすると、省エネルギー化につながります。

選択肢2. 器具ごとに定流量弁を設置する。

お湯を作り・運ぶ設備の、器具ごとに流量を一定にする為の弁を取り付けると、必要なだけのお湯の量の供給となり、省エネルギー化につながります。

選択肢3. 適切な給湯設備の制御方式を採用する。

省エネルギー化の為には、必要なだけのお湯の量のみを供給することが大切で、その為には適切なお湯を作り・運ぶ設備の制御の方式を採用することが必要です。

選択肢4. 混合水栓の使用を避け、湯と水は別々の水栓とする。

お湯と水を別々に取り扱うということは、それぞれにお湯用・水用の配管・ポンプなどの設備を用意しなくてはなりません。

また、いざそういったものを使うときにも、お湯・水それぞれに、水量や温度の調節が難しく、お湯・水ともに、多めに出しがちになってしまいます。

よって、お湯と水を別々の蛇口から出さずに、最初からお湯と水を混ぜて、1つの蛇口から出すようにしたほうが、エネルギーと水の節約につながります。

選択肢5. 配管経路の短縮、配管の断熱等を行うことで、放熱損失を低減した配管とする。

配管全体の通り道の長さの短縮、配管の中の液体などの熱が逃げないようにする、それらを実施することで、熱のエネルギーを極力失わないで済むような配管となり、省エネルギー化につながります。

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