建築物環境衛生管理技術者の過去問
第52回(令和4年度(2022年))
給水及び排水の管理 問131

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問題

第52回 建築物環境衛生管理技術者試験 給水及び排水の管理 問131 (訂正依頼・報告はこちら)

排水トラップと間接排水に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 間接排水管の配管長が、1,500mmを超える場合は、悪臭防止のために機器・装置に近接してトラップを設ける。
  • 飲料用水槽において、管径100mmの間接排水管に設ける排水口空間は、最小150mmとする。
  • 洗濯機の間接排水管の端部は、排水口空間を確保、あるいは排水口開放とする。
  • 排水トラップの脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が小さくなると、封水強度は大きくなる。
  • 使用頻度の少ない衛生器具に設置するトラップには、封水の蒸発による破封を防ぐため、トラップ補給水装置を設置する。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「排水トラップの脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が小さくなると、封水強度は大きくなる。」が不適当となります。

排水トラップの脚断面積比が小さくなると、封水強度も小さくなります。

選択肢1. 間接排水管の配管長が、1,500mmを超える場合は、悪臭防止のために機器・装置に近接してトラップを設ける。

設問の通り、間接排水管の配管長が、1,500mmを超える場合は、悪臭防止のために機器・装置に近接してトラップを設ける必要があります。

選択肢2. 飲料用水槽において、管径100mmの間接排水管に設ける排水口空間は、最小150mmとする。

飲料用水槽においては管径にかかわらず最小150mmの排水口空間が必要です。

選択肢3. 洗濯機の間接排水管の端部は、排水口空間を確保、あるいは排水口開放とする。

冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・脱水機等は排水口空間を確保、あるいは排水口開放とすることが必要な機器となります。

選択肢4. 排水トラップの脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が小さくなると、封水強度は大きくなる。

脚断面積比は「流出脚断面積/流入脚断面積」のため、脚断面積比が小さいということは、流入脚断面積に対して流出脚断面積が小さいということになります。

流入脚断面積に対し流出脚断面積が小さいとサイホン作用でトラップ内の水がなくなる現象が発生しやすくなり封水強度は低いと言えます。

よって脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が小さくなると、封水強度は小さくなるため設問は不適当となります。

選択肢5. 使用頻度の少ない衛生器具に設置するトラップには、封水の蒸発による破封を防ぐため、トラップ補給水装置を設置する。

設問のとおり、蒸発による破封の可能性があるトラップについては設置が必要です。

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