建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
空気環境の調整 問49

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問題

第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 空気環境の調整 問49 (訂正依頼・報告はこちら)

熱移動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 一般に、同一材料でも内部に水分を多く含むほど、熱伝導率は大きくなる。
  • 固体内を流れる熱流は、局所的な温度勾配に熱伝導抵抗を乗じて求められる。
  • 一般に、密度が大きい材料ほど、熱伝導率は大きくなる。
  • 中空層の熱抵抗は、一定の厚さ(2〜5cm)までは厚さが増すにつれて増大するが、それ以上ではほぼ一定となる。
  • ガラス繊維などの断熱材の熱伝導率が小さいのは、繊維材によって内部の空気の流動が阻害されるためである。

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この過去問の解説 (1件)

01

熱移動に関する問題です。

選択肢1. 一般に、同一材料でも内部に水分を多く含むほど、熱伝導率は大きくなる。

水分を含むと熱伝導率は一般的に増加します。

選択肢2. 固体内を流れる熱流は、局所的な温度勾配に熱伝導抵抗を乗じて求められる。

熱流は温度勾配と熱伝達率を用いて計算できます。よって誤りです。

選択肢3. 一般に、密度が大きい材料ほど、熱伝導率は大きくなる。

密度が大きい材料は分子間の結びつきが強く、熱伝導率が大きくなる傾向があります。

選択肢4. 中空層の熱抵抗は、一定の厚さ(2〜5cm)までは厚さが増すにつれて増大するが、それ以上ではほぼ一定となる。

中空層の厚さが一定以上になると、熱伝導の効果がほぼ飽和し、抵抗は増加しなくなります。

選択肢5. ガラス繊維などの断熱材の熱伝導率が小さいのは、繊維材によって内部の空気の流動が阻害されるためである。

断熱材は空気を閉じ込め、熱の伝達を遅延させるため、熱伝導率が低くなります。

まとめ

熱伝導率は材料の水分量や密度、構造によって影響を受けます。

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