建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
建築物の構造概論 問105

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問題

第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 建築物の構造概論 問105 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の維持管理に関する略語とその内容との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • PFI ―――― 民間主導の公共サービス事業
  • BIM ―――― ビルエネルギー管理システム
  • POE ―――― 建築物使用者の観点による性能評価システム
  • LCCM ――― 建物の生涯にわたって必要なすべての費用の管理
  • ESCO ――― 省エネルギー診断からシステム設計、効果の検証まで提供するエネルギー総合サービス事業

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この過去問の解説 (1件)

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建築物の維持管理に関する略語では、以下のような似ている用語が多数登場します。

・「COP(締約国会議)」「CAV(空気調和設備)」「BCP(事業継続計画)」

・「BEMS(ビルエネルギー管理システム)」「HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)」

これらの用語に注意しつつ、頻出する略語を優先的に覚えていきましょう。

選択肢1. PFI ―――― 民間主導の公共サービス事業

正解です。

「PFI」は、Private-Finance- Initiativeの略であり、民間主導の公共サービス事業を指します。

公共施設の建設や、その維持管理を、民間の資金や経営能力、技術的能力を活用して行う手法です。

選択肢2. BIM ―――― ビルエネルギー管理システム

不正解です。

「BIM」は、Building Information Modelingの略であり、ICTを利用して建築物の設計や維持管理を向上させる手法のことをいいます。

ビルエネルギー管理システムは「BEMS(Building Energy Management System)」なので、間違えないように注意しましょう。

選択肢3. POE ―――― 建築物使用者の観点による性能評価システム

正解です。

「POE」は、Post Occupancy Evaluationの略であり、入居後評価を意味します。

建築物の入居者をはじめ、使用者の観点による性能評価システムのことを言います。

選択肢4. LCCM ――― 建物の生涯にわたって必要なすべての費用の管理

正解です。

「LCCM」は、Life Cycle Cost Managementの略であり、建物の生涯にわたって必要なすべての費用の管理を意味し、「生涯費用管理」と呼ばれることもあります。

ちなみに「ライフサイクルコスト」とは、建築物において、計画、設計、施工、維持管理、最終的な解体や廃棄に必要な費用の総額を言います。

建築物の構造概論では、「ライフサイクルコスト」の概要について問われることも多々あるので、こちらも併せて覚えておきましょう。

選択肢5. ESCO ――― 省エネルギー診断からシステム設計、効果の検証まで提供するエネルギー総合サービス事業

正解です。

「ESCO」は、Energy Service Companyの略であり、「エネルギー総合サービス事業」を指します。

まとめ

建築物の維持管理に関する用語に関する問題ですが、聞き慣れない言葉が多く混乱してしまうかもしれません。

ただし、様々なパターンの問題を解いていく内に慣れていくことが多いので、過去の問題などを参考に一つ一つ覚えていくことをお勧めします。

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